論語とすき焼き

大河ドラマで、ようやくすき焼きのシーンがありました。

明治時代の話しだから、すき焼きのシーンがあるはずだと、ずっと視てきましたが、一瞬でした。

すき焼きが一瞬だったのは、その場面が大事な場面だったからです。

渋沢栄一たちがすき焼きを食べたのは、蚕卵紙の買い上げ・焼却の成功を祝う為でした。

横浜の外国商人が結託して、日本の蚕卵紙を買い控え、値崩れを起こさせようとしていたところ、栄一たちが政府の公的資金で買い上げ・焼却して、対抗したのです。

それが成功したので、栄一や渋沢喜作らはすき焼きで気勢を上げていたのですが、盛り上がった勢いで、栄一は、「論語」の大切さを語り出します。

後に渋沢と言えば「論語と算盤」となりますが、その始めがすき焼きのシーンでした。

同じ場面では、もう一つ大事なセリフも。

その場に来ていた、三井の三野村利左衛門が、皆が金を崇拝する明治の世が心配だと発言をするのです。

金の面では大成功者だった三野村が、そう渋沢に言うことで、今後の渋沢の行動に影響を与えます。

と、いうことで、肉が美味いとか、そういうセリフはなかったのですが、重要なシーンだったので、一応私は満足致しました。

本日もご愛読賜り、誠に在り難うございました。 弊ブログは2010年3月1日に連載スタートし、本日は4.270本目の投稿でした。

Filed under: 憧れの明治時代 — F.Sumiyoshi 12:00 AM  Comments (0)