開校記念日

稲門の皆様、本日は創立記念日おめでとうございます。

稲門以外の皆様にお知らせしますが、本日は、1882年に早稲田大学の前身である「東京専門学校」が設立された日です。創立者は大隈重信(1838~1922年)。早稲田にあった、大隈侯の私邸の隣に開校しました。

今年は大河ドラマに大隈侯が長時間登場していて、しかも政党を創る前の時代が採り上げられているので、一般人が久しぶりに侯に注目した年になるかもしれませんね。

これまで大隈侯と言えば、まず「早稲田」。それから「立憲改進党」が知られている位でしたよね。

しかし、大隈侯は実は、立憲改進党を創る前は明治政府の中枢にいて、数々の革新的な政策を推進していました。その頃に渋沢栄一が部下だった為、今年の大河に長時間出ているわけです。

そろそろ渋沢は明治政府を離れてしまうので、大隈侯の出番も減るかと思います。稲門の皆様は、それまでしばしお楽しみくださいませ。

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公示

さて衆院選が公示となり、テレビでは党首討論などが行われていたようでした。

が、ほとんど全ての党がコロナ対策の現金給付を主張していて、一方、その政策を実行するはずの財務省事務方トップが、

そんなことをしたら日本は沈没する、

と言っている状況で選挙する=一択の選挙って、

なんだかなあ

と思いませんか。

コロナで困っておられる方が大勢おいでですから、一時的な給付は「あり」だとしても、

将来的には、増税か年金の切り下げで財務省に回収されそうだとなると、

それほど困っていない国民は、給付金を、まず使わず預金するでしょう。つまり経済成長にはつながりません。

本質的には、日本を成長しそうな雰囲気の国、つまりベンチャー意欲のある方が大勢いる国にしないとダメなわけですが、

そういう話してって、選挙のネタにはならないんでしょうか。

なんだかなあ。

まあ、投票はするつもりですけど。

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実はダイエットフード

ある日の、まったく存じ上げない方のツイートに曰く、

「すき焼きって実はダイエットフードなのでは…? 長ネギに白滝、豆腐卵… 白菜に春菊、人参をピーラーで薄切り… きのこは好きなだけ 割下作ったらお肉入れないでも味決まるし…」

はい、実は、そうなんです。

肉と豆腐以外の具材は、繊維質が豊富。腸内環境が改善されること間違いありません。

おそらく、牛鍋発祥の頃に日本人はまだ肉を消化することに慣れていなかったので、多くの繊維質を同時に摂って、排泄するようにしたのだと思われます。栄養士が指導したわけでもないのに自然にそうなったところがスゴいです。

そして、その後140年。現代の日本人の中にも、まだ肉の消化が苦手のままの方がおいでです。

「牛肉が苦手」

って、なかなか広言しにくいですが、一定数、いらっしゃいますね。

そういう方は、このツイートのようなすき焼きにトライしてみると腸内が良くなると思います。

ただし「割下作ったらお肉入れないでも味決まるし…」

は、何か、よほど旨味を加えた方が・・・とは私は思います。

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綿飴すき焼き

ある日のツイートで

「数年前のライブ後に「鳥貴族」にいってすき焼きの砂糖がわたあめで、「田舎にはこんなおしゃれなすき焼きないわー」って言ったら「それはない」って言われたのふと思い出した。半年後には地元でも見かけるようになったよ!」

というのを見つけ、ツイ主さんの地元とはどこだろうと、しばらくスクロールしてみましたが、分かりませんでした。

私の知る範囲では、飛騨高山に綿飴すき焼きを出す店があると聞いております。それは今年の春にオープンした店で、料理屋というより綿菓子屋さんだそうですが、コロナでまだ行けておりません。

そして、それ以前に、「鳥貴族」さんのメニューにすき焼きがあったとは!

不勉強でした(笑)

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昭和の思想

コロナ禍で人々がイライラしていて→接客の現場で「カスハラ」が増えていると報じられています。

今は簡単に動画が撮れるので、「カスハラ」の現場に居合わせた他の客が撮影し→ネットで拡散させ→それをテレビ局がみつけて放送する、という展開です。

「カスハラ」の中には、刑事案件として立件した方が良さそうな事例も多いですから、ネットや電波に載せることは、抑止力として悪くないのかもしれません。

が、そうした番組の中で出演者の人が、

「お客様は神様」という昭和の思想は止めた方が良い

と言っているのには、私は同意できません。

「お客様は神様」と言えば三波春夫さんですが、その三波さんが「お客様は神様です」と言った場合、客はどんな我儘をしても良いという意味では言っていません。

三波さんのご遺族が運営している「三波春夫オフィシャルサイト」に、そう書いております。三波さんの真意は、

「歌う時に私は、あたかも神前で祈るときのように、雑念を払って、心をまっさらにしなければ完璧な藝をお見せすることはできないのです。ですから、お客様を神様とみて、歌を唄うのです」

つまり、これは芸能に携わる人間の心構えとして、毎回神に歌を奉納するつもりで歌うべきだ、実際に聞いているのは人間でも神とみたてるべきだということを言っているのです。

テレビのコメントは意味を違えています。

また三波さんの考えは昭和に特有の思想ではなく、時代を超えたものですよね。

昭和時代については、その位真剣に歌に取り組んだ芸能人がいた時代だったという風に捉えるのが良いわけです。

最近流行っている、昭和、即、残念な時代という論調には同調できませんね。

本日もご愛読賜り、誠に在り難うございました。 弊ブログは2010年3月1日に連載スタートし、本日は4.250本目の投稿でした。

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葱は葱屋②

久しぶりに葱問屋さんを訪ね、葱について色々と教えて貰いました。

葱問屋「葱雅」の岡本さんが今回大切だと強調しておられたのは、

第一に、葱の根を切らずに輸送・保管すること

第二に、タテに置き、箱に詰めずに輸送・保管すること

でした。第一は一昨日書きましたので、今日は二。

まず「タテに置く」のは、野菜の保管の基本ですね。特に根を残して保管している場合は、自然界に在った状態に、なるべく近い状態で置くのが良いです。

土から抜かれても野菜はまだ死んではいませんので、水分を循環させようとします。それまでタテに生き、タテに循環してきたのに、ヨコの状態になるとそれが上手く行かなくなってしまいます。

また光のある方に自分の体を向けようとするので、寝かせておくと起き上がってしまう=曲がってしまうこともあります。

「箱に詰めずに」の件は、葱の良し・悪しを見るためです。

箱に入れてしまうと、そとから覗けるのは表に出ている数本だけですし、葉の上の方や根が隠れて見えません。葉が傷んでいないか、根が切られずに付いているかを確認したいのに困りますよね。

「葱雅」さんでは50本ほどの葱を束にして、それを縄でしばって置いています。

それだけの数の葱を遠くから眺めると、その生産者さんが、どう栽培してきたか、おおよそ想像できると言います。

根は細くたくさんついているか、白い部分の巻きは良いか、

といったことが箱の中では見えないのですね。

勉強になりました。

やはり餅は餅屋から、葱は葱屋から買うのが良いようです。

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通の日

毎年10月15日は「すき焼き通の日」です。

 日本記念日協会に正式に認定されている記念日なのです。

「すきやきどおりの日」じゃあ、ありませんよ。そんな道路はないですね。「すきやきつうの日」です。

では、なんで毎年10月15日が「すき焼き通の日」なのか、ですが、それをご説明するには、2005年(平成17年)に話しを遡らせないといけません。

その当時、すき焼きについてまとまった本がないことを残念に思っていた私が、どなたか高名な方が、すき焼きのことを書いて下さらないかなあ、と思っていたところ、それを聞いて書いて下さったのが向笠千恵子先生でした。

最初発表されたのは、雑誌の連載『すき焼き ものがたり』で、その連載は、月刊「百味」誌上にて、2006年(平成18年)3月から2008年4月まで掲載されました。

 この連載がその後、加筆・修整されて、平凡社新書『すき焼き通』としてまとめられました。それが、2008年(平成20年)10月15日のことです。

そしてさらに、その日この御本の、出版のお祝いの会を私の店「ちんや」で開いたことが、「すき焼き通の日」正式認定につながり、またすき焼き屋とすき焼き愛好家のグループ「すきや連」の発足へとつながっていきます。

このお祝いの会の時、初めて全国からすき焼き屋さんが集結し、せっかく面識が出来たのだから、1回コッキリで終わらせるのはモッタイない。「すき焼きを味わいながら、日本の食文化を語り合う会をつくりたい」との話しが期せずして盛り上がり、「すきや連」が発足しました。

2008年、最近のことなのに「今は昔」感があります。

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葱は葱屋

久しぶりに葱問屋さんを訪ね、葱について色々と教えて貰いました。

葱問屋「葱雅」の岡本さんが今回強調しておられたのは、葱の根を切らずに輸送・保管することの大切さでした。

岡本さんは根を切ってから三日ほど経った葱を保管していて見せてくれたのですが、葱の「巻き」の部分が完全にズレて、芯が飛び出してしまっていました。業界ではこれを「出べそ」と言うそうです。

当然乾燥してしまうので、美味しくありません。

「葱雅」さんが日頃取引している、近県(埼玉、千葉、茨城)当たりの農家さんなら、根を付けたまま配送してくれるのでOKなのですが、遠方の農家さんだと輸送の都合で根が切られてしまうことも多いとか。

根を少しだけ残して切る機械もあるものの、機械の精度が高くなく、切る場所が上過ぎて根がまったくなくなってしまうこともあるとか。

そういう物が箱詰めされて流通すると、外から中が見えませんから、残念な葱を買うことになってしまいがちです。

やはり餅は餅屋から、葱は葱屋から買うのが良いようです。

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名古屋名物

弊ブログの9月29日号で、

「エビフライの尻尾は食べる?」

という件を採り上げましたが、後日同じ件をテレビでやっていました。

そのコーナーでは、食べる割合=食べない割合を調査するために、名古屋へ出張したようでした。そして分かったこととして、

全国的には食べる割合は70%弱、しかし名古屋では90%弱。さすがエビフライは名古屋名物!!

と結論づけていました。

が、

エビフライって、名古屋名物でしたっけ?!

結論から申しますと、現時点では、そう言えなくもないようです。

しかし「名物」に成るまでには、1980年代から、変わった経緯をたどって、そうなったようです。

主犯はタモリさんでした。

80年代のタモリさんは、今より毒舌キャラを「売り」にしていて、嘲笑ネタの一つとして、名古屋方言を選んだのでした。そのネタの一つが、

「名古屋ではエビフライのことを『エビフリャー』と言う」

でした。それが大ウケしたというわけです。

実際には、名古屋人にとってエビフライは別に特別な食べ物という意識はなく、「エビフリャー」という言葉を日常的に使用する者はいなかったと言われます。そのため県民の中には、名古屋を揶揄するネタに反発する人もいました。

「名古屋弁を馬鹿にしている」

「語尾に『みゃあ』などとはつけない」

「今の名古屋人は、『みゃあみゃあ』などとは言わない」

タモリさんに反発する市民がいる一方で、名古屋の飲食業界には、エビフライが名古屋名物と勘違いされる風潮に注目した人もいました。エビと、名古屋城の金のしゃちほこのイメージを重ねて、「しゃちほこ丼」を出した店もあったとか。

そして、1990年にはクルマエビが愛知県「県の魚」選定委員会により「愛知県の魚」に選定されてしまいました。

うーん。エビは魚じゃないですけどね。

「エビフライは名古屋名物」のイメージが出来たのは、そういう経緯でした。

タモリさんがテレビで言い始めたことなので、テレビで「名物」と言うのは、まあ、いいでしょう。 でも、文章に書く場合は「」を付けておいた方が良さそうです。

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社内政治

この方はカレーすき焼きを召し上がったことがないのだろうと思います。

ある日の、ある方のツイートに曰く、

【マーケターなら”カレーすき焼き”は作るな】

「 社内政治では お偉いさんA「カレーが良いのでは?」 お偉いさんB「すき焼きが食べたい」 これらの落としどころは 「カレーすき焼き」 お客に「社内政治の産物」である カレーすき焼きは売れるわけがない だって、お客はカレーが食べたかったんだから」

結構、美味しいですよ、カレーすきやきは。

映画の小津安二郎監督も好きでした。

「ちんや」では、それを改良して、すき焼きの卵にカレーオイルを入れておりました。その卵をご飯にかけると「〆」として最高でした。

食べ物の世界では、味が遠いAとBを混ぜることは結構ありますから、社内政治の妥協の産物に例えるのは、考え物と思います。

本日もご愛読賜り、誠に在り難うございました。 弊ブログは2010年3月1日に連載スタートし、本日は4.245本目の投稿でした。

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