ひょうたん

アニメ『鬼滅の刃』の、浅草のシーンを観た方は、現代とかなり違うので、

これって、浅草のどこ?

と思った方が多いと思います。

観ていると、浅草の繁華街に大きな池があって、その池に面して映画館や劇場が立っていますが、その池が今はないので、場所が分からない方が多いと思います。

あの池は、形がひょうたんのようだったので、「ひょうたん池」と言いまして、場所は現在の浅草2丁目。JRAの場外馬券所がある辺りです。

今はビルが立っているということは、そこが埋め立てられたからです。

埋め立てられたのは1951年のことですが、それ以前に、太平洋戦争の戦災瓦礫が放り込まれていて、埋まったも同然の状態だったと聞きます。

土地の持ち主は浅草寺でしたが、戦争で本堂が焼けてしまったので、お寺はこの土地を売って、再建資金を捻出しました。

土地を手に入れて最初に「ひょうたん池」跡地を開発したのは、東急グループと阪急グループでしたが、やがて持ち主が変わり、1970年代からは馬券所があります。

残念ながら大正時代の風情は失われたままとなっています。

本日もご愛読賜り、誠に在り難うございました。 弊ブログは2010年3月1日に連載スタートし、本日は4.238本目の投稿でした。

Filed under: 憧れの明治時代,浅草インサイダー情報 — F.Sumiyoshi 12:00 AM  Comments (0)