2021年10月16日
葱は葱屋②
久しぶりに葱問屋さんを訪ね、葱について色々と教えて貰いました。
葱問屋「葱雅」の岡本さんが今回大切だと強調しておられたのは、
第一に、葱の根を切らずに輸送・保管すること
第二に、タテに置き、箱に詰めずに輸送・保管すること
でした。第一は一昨日書きましたので、今日は二。
まず「タテに置く」のは、野菜の保管の基本ですね。特に根を残して保管している場合は、自然界に在った状態に、なるべく近い状態で置くのが良いです。
土から抜かれても野菜はまだ死んではいませんので、水分を循環させようとします。それまでタテに生き、タテに循環してきたのに、ヨコの状態になるとそれが上手く行かなくなってしまいます。
また光のある方に自分の体を向けようとするので、寝かせておくと起き上がってしまう=曲がってしまうこともあります。
「箱に詰めずに」の件は、葱の良し・悪しを見るためです。
箱に入れてしまうと、そとから覗けるのは表に出ている数本だけですし、葉の上の方や根が隠れて見えません。葉が傷んでいないか、根が切られずに付いているかを確認したいのに困りますよね。
「葱雅」さんでは50本ほどの葱を束にして、それを縄でしばって置いています。
それだけの数の葱を遠くから眺めると、その生産者さんが、どう栽培してきたか、おおよそ想像できると言います。
根は細くたくさんついているか、白い部分の巻きは良いか、
といったことが箱の中では見えないのですね。
勉強になりました。
やはり餅は餅屋から、葱は葱屋から買うのが良いようです。
本日もご愛読賜り、誠に在り難うございました。 弊ブログは2010年3月1日に連載スタートし、本日は4.249本目の投稿でした。