はんこ文化

新任の科学技術IT担当大臣・タケモトさんがブーイングを浴びているそうです。その理由は、
「行政手続きのデジタル化と書面に押印する日本古来のはんこ文化の両立を目指す」
と記者会見で宣言したからだそうです。
はんこに関わっている方々には申し訳ないですが、はんこは、日本の残念な旧習の代表例として、このところしきりと批判されています。容易に偽造できてセキュリティ面での意味がほとんどないのに、公文書に必須とされていることが気にいらないとか。この意見に反論するのは、なかなか難しいでしょう。
で、タケモト先生ですが、今回「はんこ文化」と表現なさいました。
この御方は、実は「はんこ議連」の会長で業界代表でもあるのですが、その点が目立つと、それこそ既得権益だと猛批判を食らうので、「文化」と言ったのだろうと想像できます。
ですが、思いまするに、文化性はあまりない旧習・陋習のことを「文化」と言った時、その「文化」の滅亡は、むしろ近まるような気がします。別件なのに「文化」と言っている胡散臭さに多くの人が気づくからです。
はんこには本当に、セキュリティ以外に、文化性があります。良く出来たはんこは素晴らしいものだと思います。オリンピック選手には、メダルだけでなくて日本風の賞状を出したらどうなのでしょう。良いはんこ、良い朱肉、良い紙で。そういうことなら文化と言っても良いかと思いますが、
既得権を「文化」と言い募って、誤魔化そうという方向は避けた方が良いのでは・・・と思ってしまいますね。
「文化」を語るなら、もっと文化性を押し出しませんか、タケモト先生。

Filed under: ぼやき部屋 — F.Sumiyoshi 12:00 AM  Comments (0)

終日運休

浅草の皆さん、知ってましたか?!
東京メトロの、
「12月28日(土)~2020年1月2日(木)銀座線渋谷駅線路切替工事に伴う一部区間終日運休のお知らせ」というリリースのことです。
私は駅で、その告知をみつけて、まさか!正月に銀座線が終日運休!!と焦ったのですが、それは早トチリでして、終日運休するのは「渋谷⇔表参道」「青山一丁目⇔溜池山王」の間だけでした。
並走している半蔵門線を使えば浅草へ来れるので、重大問題ではないですが、予約のお客様の遅刻は発生するかもですねえ。正月は繁忙期で、終日きっちり予約を入れ込んでしまうでしょうから、問題ゼロとはいかないかもしれません。

Filed under: ぼやき部屋,浅草インサイダー情報 — F.Sumiyoshi 12:00 AM  Comments (0)

元祖?

が、元祖鰻すき焼き だって?!
私は毎日ネットのニュースサイトに「すき焼き」と入れて検索していますが、ある日、そういう料理を提供する店が名古屋の錦に開店したというニュースを見つけて驚きました。ネタ元は「中部経済新聞」さん。
説明は、
「珍しいうなぎ料理を提供する店がお目見えし、話題となっている。」
「うなぎを使ったすき焼きやチャーハンなど、ひと味変わったメニューをそろえる。」
「うなぎは地元三河一色産を使用。うなぎそのもののおいしさと目新しさが楽しめ、経営者らに人気を集めている。」だけ。
その記事に付けられている画像を見ると、加熱済みの鰻のブツ切りが土鍋にテンコ盛りにされています。全体の半分ほどを鰻が占め、しいたけ、エリンギと、小松菜らしき葉が見えます。お値段は飲み放題付きで8.000円だとか。
データがそれだけなので、ここで突っ込んだことは申せませんが、これが「元祖」と言えるかは微妙と思います。滋賀県の郷土料理に鰻のすき焼きがあるからです。
主に湖北地方で食べられていますが、川魚や鶏を野菜と共にすき焼きにします。基本は家庭の食べ物ですが、旅館や民宿が提供している場合もあります。
ただし「すき焼き」とは呼ばず「じゅんじゅん」と言っています。近江牛の産地だけに「すき焼き」と呼ぶのは牛肉の方です。
そういうものがあるのに、錦の料理を「元祖鰻すき焼き」と言えるでしょうか。しかも開店したばかりなのに、お店のサイトでは「名物!」と宣伝しておいでです。
うーん。
どうも、わざわざ東京から行く気にはなれないので、お近くの方、レポート下さい。

Filed under: 色んな食べ物 — F.Sumiyoshi 12:00 AM  Comments (0)

108歳

毎年敬老の日は、ご長寿さんがテレビや新聞に採り上げられる日ですが、そうした取材の中で、たいていはどんな食べ物が好きか、という話しが出てきます。で、肉!あるいは、すき焼き!と言っていただけるケースが多く、在り難い日だと思っています。
現在の女性の最高齢者・阪本初子さん(108)さんは埼玉県さいたま市にお住まいだとかで、埼玉新聞によれば、さいたま市の清水勇人市長が坂本さんを訪問して長寿をお祝いしたそうです。
「阪本さんは1910(明治43)年、旧浦和市生まれ。川口市の小学校で1年間、教師を務めた後、24歳で結婚し専業主婦に。夫をがんで53歳で亡くしてからは、2人の娘と生活し、孫3人、ひ孫2人に恵まれた。」
「入院や通院など大きな病気を患ったこともなく、今は同区の介護老人福祉施設で生活している。」
「好きな食べ物は肉。特に濃い味のすき焼きや焼き肉が好物で、「肉が長生きの秘訣かな」と長女の彰子さん(83)。魚はあまり好まず、残すことが多いそうだが、食事は必ず3食を食べるという。」
「60歳を過ぎてから短歌教室に通い、新聞社への投稿で年間優秀賞を受賞したこともある。頭を使うことが大好きで、クロスワードパズルや六面立体パズルなど、気が付くと一日中没頭しているという。」
この話しをまとめると、
「長生きの秘訣は好物の肉 108歳女性の長寿祝い、さいたま市長が訪問 頭を使うパズルも大好き」
という見出しになります。
ご長寿さんは、たいてい肉がお好きです。鮨が日本を代表する健康食だと言われていますが、鮨を食って長生きしたという話しは、まず聞きませんよね(笑)
老人医療にお詳しい和田秀樹先生も、近著『脳のため光を浴びよ肉を食べよう』の中でお年寄りに肉食を勧めておいでです。(その理屈を知りたい方は是非ご一読下さい。新講社ワイド新書、ISBN-10: 4860815831、ISBN-13: 978-4860815837)
ともあれ、坂本さん、ますます肉を食べて長生きなさって下さい。108歳お芽出とうございます。

Filed under: すき焼きフル・トーク — F.Sumiyoshi 12:00 AM  Comments (0)

松茸すき焼き

チャレンジしてみました。
松茸すき焼き。
今月の「変わりザク」として出してみることにしました。
松茸の美味しい食べ方は色々あると思います。すき焼きがベストではないかもしれません。でも、和食っぽい食べ方は皆さん経験済みだと思うのです。体験としてすき焼きにトライしてみるのはいかがでしょうか。
私は毎日ネットのニュースサイトに「すき焼き」と入れて検索していますが、松茸の産地からのニュースには、頻繁に松茸すき焼きの件が出て来ます。産地の関係者の人達がすき焼きをするのです。12日の「長野日報」でも「諏訪地方を代表する産地の諏訪市湖南後山で松茸が採れ始めた。」「季節限定の松茸料理店「松茸山荘」で松茸を使ったすき焼きや茶わん蒸し、天ぷらなどが味わえる。」とか。
クックパッドでも「松茸」「すき焼き」のいうメニューは16種みつかります。
松茸は高いので、売れなかった場合に店としてのダメージがあり、それで使いづらいわけですが、食べてみたいという人は多いような気がします。
そういうわけでやってますので、是非お試しを。松茸すき焼き。

なお、これまでの「変わりザク」だった「九条葱」はご好評につき、売り切れまして、終了させていただきました。たくさんご注文いただき、ありがとうございました。

Filed under: 色んな食べ物 — F.Sumiyoshi 12:00 AM  Comments (0)

MGC

本日MGCなるものが開催されます。
「ちんや」の前の「雷門通り」も、朝9:00~10:45まで車両通行止めになりますので、ご注意下さい。
MGCすなわちマラソングランドチャンピオンシップ(Marathon Grand Championship)は、2020五輪マラソンのテストイベントでもあり、代表選考会でもあるレースです。
これまでマラソンの代表選考過程では、もろもろ不平が出た経緯もあったようで、それを、一気にこのレースで決めてしまおうという趣旨と聞いています。(違っていたらすみません。スポーツ音痴ですので)
なんか東京マラソンが2回あるような気分で既視感がありますねえ。
交通規制がかかると、お客様が車で来れなかったり、取引先さんが納品に困ったりするのですが、今回は朝方のみの規制で、まあ、問題ないでしょう。
マラソン好きの皆様、お出かけを。

Filed under: 浅草インサイダー情報 — F.Sumiyoshi 12:00 AM  Comments (0)

花やしき再び

「茨城地酒まつり」が「花やしき」に帰ってくるそうです。
「茨城地酒まつり」とは、夜の閉園後の「花やしき」に700名もの人がやって来て、飲み放題で酒を飲むという大人気試飲イベントです。
昨年は屋形船の分乗という形態でしたが、今年は「花やしき」に戻って来ました。
この夜祭りのような、夜ピクニックのような楽しいイベントが最初に「花やしき」で開催されたのは、2011年のこと。その年の大震災では茨城県も大きな被害を受けましたので、地元浅草としても応援させていただいた経緯がありました。
「花やしき」は屋外で雨の場合に問題があるということで、昨年は船を試みたようですが、雨の問題があっても、やはり「花やしき」が楽しいということで、今年は戻って来たようです。結構なことと思います。
酒好きの皆さんは、是非ご参加を。
日時:令和元年10月11日(金)18:30~20:30
入場券:前売り制4,500円。当日売りは無し。お求めはe+(イープラス)へ。

Filed under: 浅草インサイダー情報,飲食業界交遊録 — F.Sumiyoshi 12:00 AM  Comments (0)

大雨

葱屋さんから、今年の夏は栃木県の葱が雨でやられて状態があまり良くないと聞きました。
普段葱屋さんが良い物だけを仕入れて持って来て下さるので、私達は、良くない方の物にはあまり接せずにいます。例年なら、その地方の物が入っている時期に、他の地方の物が入った時に、おや!と思う程度です。
で、ですが、今年は栃木県は雨が多かったのでしょうか?
ということが調べられるのです。今どきは。
「防災とちぎ」という栃木県がやっているサイトを開けると、
令和元(2019)年08月21日大雨による被害
令和元(2019)年08月15日台風10号による被害
令和元(2019)年8月10日大雨による被害
令和元(2019)年08月09日突風による被害
令和元(2019)年8月9日大雨による被害
令和元(2019)年8月8日大雨 による被害
令和元(2019)年08月01日大雨による被害
令和元(2019)年07月30日大雨による被害
令和元(2019)年07月28日大雨による被害
令和元(2019)年07月27日佐野市における突風
令和元(2019)年07月25日大雨による被害
令和元(2019)年07月24日大雨による被害
令和元(2019)年07月23日大雨による被害
令和元(2019)年07月20日大雨による被害
令和元(2019)年07月04日大雨による被害
令和元(2019)年06月21日大雨による被害
令和元(2019)年06月18日大雨による被害
それぞれについて、人的被害、住家被害、河川の状況、土砂崩れ等、道路(通行止め等)の状況、鉄道の状況、ライフラインの状況が報告されています。
栃木の豪雨と言うと、鬼怒川が決壊した2015年9月を思い出します。今年はあれほどではないですが、規模が小さめの大雨はあったことが分かります。
天気相手の農業は、つくづく大変だなあと思います。

Filed under: 色んな食べ物 — F.Sumiyoshi 12:00 AM  Comments (0)

浅草の談慶!第三弾

「浅草の談慶!」の第三弾がやってきます。
これは大学同期の落語家・立川談慶君の浅草での独演会のことでして、前回の第二弾には、私もゲスト出演させていただきました。
今回は
「浅草オペラからアカペラ落語へ」
「アカペラ落語は浅草オペラの遥かなるエコーか」
・・・ということで私もまったくリサーチしていない趣向です。どうなることやら。
浅草芸能界のドン松倉会長(浅草演芸ホール会長、御年83歳)は今回も参戦。松倉さんは、前回のトークで「100歳まで現役」宣伝しましたが、こちらもどうなることやら。
私は今回は出ません。アカペラ落語なら出来そうだけど(笑)
皆様もお出かけを。
9月28日(土曜)18時開場。「東洋館」にて。
<チケットの購入・お問い合わせは>
「墨東名人会」へ
bokutoukinema@gmail.com
090-8566-6855

Filed under: 浅草インサイダー情報 — F.Sumiyoshi 12:00 AM  Comments (0)

起きたことは笑うしかない!

東洋興業会長で、浅草芸能界の「生き字引」とも言うべき松倉久幸さんが本を出されました。
『起きたことは笑うしかない! 』(朝日新書)。
宣伝文に曰く・・・
「笑いを磨けば長寿も楽々、浅草演芸ホール会長の“奇跡の83歳”笑老術のすべて。」
「笑老術」とは何か?造語ですから、本を通読しないと俄かには分かりませんが、
お笑いの巨人に学ぶ人生訓といった感じでしょうか。
それを、この本では「忘れられない三名人」に求めます。
古今亭志ん生
永井荷風
深見千三郎
特に志ん生が戦時中に前線を慰問した時のエピソードは、笑いについて考えさせてくれます。戦争という、究極に笑えない環境にいる人こそ、猛烈に笑いを欲している、そして、きびしい状況にいる人の活力の素になるのは笑いで、それは体の栄養と同じくらい大切だということです。
結局、松倉さんのモットーは、
誰よりも早く笑え!
皆さまも是非ご購読を。
出版社: 朝日新聞出版
ISBN-10: 4022950358
ISBN-13: 978-4022950352

なお松倉会長には、私の本にも登場していただきました。そちらも、どうぞ、よろしくお願い申し上げます。