一石
<えー、一言申し上げます>
「適サシ肉」の件で「肉の業界に一石を投じた」のは、私ではなくてヤフーさんです。
私自身は、業界や他のお店さんにモノ申したいなどとは毛頭思っておらず、むしろ戦々恐々の気分です。
私が考えたのは、
弊店の割り下の味付けに合う肉を仕入れたい
弊店に以前から見えている、お客様の御口に合う肉を仕入れたい
ということだけです。
違う個性のお店さんが独自のやり方で繁盛なさることについて、何の意見も持ち合わせません。
自分の考える「良い塩梅」を実行したら、結果的に5等級を使わない結果になっただけの話しでして、人様に挑戦する気とか全くございません。
これは、上下の話しでも、勝ち負けの話しでもないです。そのことはテレビのインタビューでも申したのですが、そこはカットされちゃうんですよね。
お採り上げいただくのは、もちろん在り難いのですが、「対立じたて」は御免蒙りたいところです。
「宣言」と言ったのが、誤解の元だったようですが、「適サシ肉」をお出しすることを、事前にお客様にお報せしておこうという程度の意味でした。
今後はBMS12とか11の「ザ霜降」の肉を食べたい方が弊店を訪ねて来られても困りますから、先回りしてお報せしておく=宣言と言っただけなのですが、今は言い方が刺激的だったのかなあと少し反省しております。
この決定は当然ながら弊店にとっては重要な決定でした。
そういう決定を「目立ちたいから」とか、やましい動機で決めたら、ロクな結果になりませんよね。
業界とか、他のお店さんのことは視界から外して、お客様の方向を見て、食べていただく肉を考えてみただけなんだ、という点を知っていただけたら嬉しいです。
一方、かなり嬉しいこともありました。
日本テレビ「スッキリ!!」で弊店をリポートして下さった、中山美香さんがご自身のブログで、オンエアでカットされたことを書いて下さいました。
私は、テレビの関係者の方がこういうフォローをして下さるということを初めて体験しました。これはかなり嬉しいです。
中山さん、在り難うございました!
追伸①
今年も「ミシュランガイド東京2017」に載せていただきました。 3年連続掲載です。ありがとうございます。
追伸②
拙著は好評(?)販売中です。どうぞ、よろしくお願い申し上げます。
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浅草の九人の旦那衆と私が、九軒のバーで語り合った対談集でして、「浅草ならではの商人論」を目指しています。
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978-4-7949-6920-0 C0095
2016年2月25日発売
株式会社晶文社 刊行
本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて2.539日連続更新を達成しました。