ライバルは1964年
ACジャパンさんが、しきりと「ライバルは1964年」と言っていますね。
このキャンペーンは昨年の7月1日より開始していたらしいですが、最近頻度が高いような気がします。
「あの頃の日本人に、笑顔で負けるな。見る夢の大きさで、人を思いやる気持ちで、心の豊かさで、絶対負けるな。」
言外に、現代の日本人は1964年に負けている、一生懸命さが足りないと言っています。
ネットでは、これについて「気持ち悪い!」という声があがっている模様で、私も、申し訳ないですが、そういう気分です。
日本政府や都庁が本気でスポーツ振興に取り組んでいて、スポーツを国づくりの基礎にしようというのなら、かなりの国民がオリンピックを応援するでしょう。例えば、
・アスリートの心の在り方を、各界のリーダーが学ぶ。
・勝つために開発・導入した技術を民生転用して、経済を強くする。
・スポーツ・ツーリズムを発展させる。
~そういう政策がドシドシ実施されれば、誰もが応援するでしょう。
しかし、実際はオリンピックにかこつけて予算をぶんどり、それだけでは足りなくて予算を膨張させ、それを自分の懐に還流させている輩がいるのではないか?
そんな話しばかりが報道されている中で、国民はもっとオリンピックに一生懸命に成れと言われてもねえ。
去年の都知事選では、そうした都民の不満が噴出したと私は理解しています。
このCMに登場している植木等さんは私も大好きで、植木さんの笑顔はサイコーに素敵だと思いますが、その笑顔を、不満な国民を誤魔化すために使用しないで欲しいと思います。
追伸①
今年も「ミシュランガイド東京2017」に載せていただきました。 3年連続掲載です。ありがとうございます。
追伸②
拙著は好評(?)販売中です。どうぞ、よろしくお願い申し上げます。
題名:『浅草はなぜ日本一の繁華街なのか』
浅草の九人の旦那衆と私が、九軒のバーで語り合った対談集でして、「浅草ならではの商人論」を目指しています。
東京23区の、全ての区立図書館に収蔵されています。
四六判240頁
価格:本体1600円+税
978-4-7949-6920-0 C0095
2016年2月25日発売
株式会社晶文社 刊行
本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて2.540日連続更新を達成しました。