ベールに覆われた料亭

「東都のれん会」の新年会が老舗料亭「新喜楽」さんで開催されました。

「新喜楽」さんは新橋花柳界の出先の一つですが、場所は飛び地のようで築地に在ります。

1875年に創業された時は現在地ではなく、名前も「喜楽」と言っていたそうですが、その後、築地の大隈重信邸跡地に移転して

「新喜楽」となったそうです。明治初期に、当時まだ政府内にいた大隈を中心に開化推進派が集まって気勢をあげ、「築地梁山泊」と言われた場所です。

その関係で、当時から政界の客が多い料亭さんです。佐藤栄作総理が1975年に脳溢血で倒れたのもこの店であったとか。

今でも「新喜楽」さんの営業方法は昔風で、雑誌広告もインターネット広告もお出しになりません。HPが無い(!)んです。「最もベールに覆われた料亭」と言う人もいるとかですが、「東都のれん会」では新年会に使わせていただくことが多く、いったん暖簾をくぐらせていただけば、もちろん怖い所ではないですよ。

楽しい一夜でした。ご馳走様でした&幹事の皆さん、お疲れ様でした。

 

追伸①

今年も「ミシュランガイド東京2017」に載せていただきました。 3年連続掲載です。ありがとうございます。

追伸②

拙著は好評(?)販売中です。どうぞ、よろしくお願い申し上げます。

題名:『浅草はなぜ日本一の繁華街なのか』

浅草の九人の旦那衆と私が、九軒のバーで語り合った対談集でして、「浅草ならではの商人論」を目指しています。

東京23区の、全ての区立図書館に収蔵されています。

四六判240頁

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978-4-7949-6920-0 C0095

2016年2月25日発売

株式会社晶文社 刊行

 

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて2.535日連続更新を達成しました。

 

Filed under: 憧れの明治時代,飲食業界交遊録 — F.Sumiyoshi 12:00 AM  Comments (4)