珈琲力

最近「スタバ」以外でコーヒーを飲みましたか?

「人々の心を豊かで活力のあるものにするために」というハワード・シュルツの経営理念はあまりにも有名ですし、「スタバ」のアルバイトのお姐さん達は皆明るくて愛嬌が良く、ルックスも揃えていますし、それにコーヒーそのものも、なかなか上出来なので、「スタバ」を使ってしまう気持ちは分かります。

でも、「スタバ」って、やっぱり現代アメリカのものですから、市松の寂しさイヤ一抹の寂しさがありますね。

そんなことを思っていましたら、岐阜市が「珈琲・喫茶店文化」を発信するための取組みを始めた、と聞き「へええ~」と思いました。

岐阜県珈琲文化研究会のサイトによりますと、岐阜県の「珈琲力」は、

・喫茶消費額全国1位

・喫茶店数2位

・珈琲の漢字は岐阜県大垣市出身の蘭学者・宇田川榕菴(うだがわ ようあん)が作った。

・多様なモーニングサービスがある。

・豊富な美味しい水源の宝庫。

・岐阜県庁は、自治体として初めて珈琲を県産品として認めた。

と、いうことで、岐阜県は「うどん県」ならぬ「珈琲県」と言えるのだそうな。「へええ~」ですよね。

市は、この魅力を「地域資源」と捉え、観光誘客や販路拡大につなげたい考えです。

「珈琲・喫茶店文化」をテーマに地域振興活動を行う団体・グループ等」と認定されると、活動のPRを行う場を市が提供してくれたり、情報発信を市が行ってくれたりするとか。

私は、この岐阜の取組に注目したいと思います。

個人経営の喫茶店が利便性では「スタバ」に敵わないという状況ですが、それでは個人経営の喫茶店がなくなっても良いかと言うと、勿論そんなことはありませんね。多様性が失われてしまいます。

営業規模は小さくても、一杯の珈琲に何らか付加価値を付けて⇒「文化」と言っても良いレベルにまでもって行ければ素晴らしいのですが、果たしてどうなりましょうか。

ここで唐突に風呂敷を広げますが、「多様性」は私が仕事をする中での重要なテーマです。

便利な一社・安い一社だけが生き残っている国になんて、住みたくありません、絶対に。

色んなすき焼き、色んな珈琲があった方が良いのです。

しかし、便利でなく値段も高めのモノを売るのは難しいものです。脳味噌を搾って付加価値を付けないといけません。

そして、その為には狭い地域に同業者を集積させて、創意工夫の競争をさせる、という方法が有効です。

岐阜では「清流珈琲」をテーマにした商品開発をしたりしているようです。

注目しましょう。

追伸①

藤井恵子さん著の単行本『浅草 老舗旦那のランチ』に登場させていただきました。
不肖・住吉史彦が、「浅草演芸ホール」の席亭さんや、「音のヨーロー堂」の四代目とランチをしながら、浅草について対談する、という趣向です。

他にも20人ほどの、浅草の旦那さんたちがリレー対談で形式で登場します。

是非ご購読を! 平成24年6月3日、小学館発行。
ご購入はこちらです。 (できればレビューも書いて下さいね!)

追伸②

「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。

 この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。

 その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。

 現在の笑顔数は336人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。

皆様も、是非御参加下さい!

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.073日連続更新を達成しました。毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

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街コン

「粗コン」=「街コン」の粗悪版が開催されている、と報道されています。

まずここで念のため「街コン」についてご説明申しますが、

「街コン」とは、街ぐるみの、非常に大規模な合コン・イベントです。最低でも100名、大きなものでは3.000名近い男女が集まるようです。

ルールとしては同性2名以上が一組となり、開催地区の何軒もの飲食店をまわります。一定の料金を払うことで、食べ歩き・飲み歩きが可能になる、というもので、店で相席となった異性との「新たな出会い」が楽しめる、というわけです。

このイベントが「飲食街活性化」「地域活性化」の起爆剤になる、ということで、最初は宇都宮市で「宮コン」が04年に開催され、その後「活性化」を目指す各地の人々が開催して来ました。

こうして「街コン」は、年々大規模化して来ましたが、ここへ来て「曲がり角」に来ている模様です。

当初は、純粋に「活性化」をしたい地元の人々が主催してきましたが、やがてこのイベントをビジネスとして展開しようとする人が現れ、それにつれて次第に粗悪版が開催されるようになったようです。

この状況を憂いて、初期から携わっている人々が、最近「社団法人日本街コン協会」を結成しました。協会のサイトには

「既に開催地域によってはビジネス目的の主催者やコンサル会社への苦情なども実際に起きており、このままでは「街コン」の悪評やトラブルが起こり、真摯に「飲食街活性化」を目指している主催団体も巻き込まれるのは時間の問題だと感じております。」

「その対策として「街コン」本来の目的を啓蒙して「街コン」ブランドの維持、モラルハザードの阻止を推進する全国組織の形成が急務であると考えております。」

とあります。

しかし、元々は「街コン協会」の人達と協働していて⇒最近分派した反対派の側も「全国街コン協議会」を結成しており、双方が「街コン」「宮コン」といった名称を商標登録し合うという泥沼状態に陥っているようです。

私に言わせれば、このイベントをビジネス化するのは、そもそも不可能だったと思います。

だって、何十軒もの飲食店が安い貸切り営業に応じるなんて、よほど不景気な経済の下でしかあり得ません。そんなのに応じるのは集客に悩む残念な店だけです。

なにしろ、街コンの参加費は男子6,000円、女子4,000円程度なのに、その内会場となる飲食店に払われるのは一律2,500円~3,000円程度なのだそうです。「赤字だけど、PRだから仕方ない」と嘆きつつ参加している店も少なくないとか。

その結果、新宿の「街コン」に参加した経験のある男性が言うことには、

「出される料理が枝豆や乾きものばかりでがっかりしましたよ。これじゃ店のリピーターになりたいとは思いませんよね」

当に「粗コン」。

これでは店のPRには成らないと思いますよ、私は。

しかし「街コン」の誘いには、集客に悩んでいない好調な飲食店も参加していたようです。地元の有志が、「街コンで飲食街活性化を!」と手弁当で奔走しているのを見て、顔見知りなだけに断れなかったのだと思います。

このイベントの迷惑性を中和してきたのも地元の人々です。大勢の若い男女が乱痴気騒ぎを繰り広げるわけで、しかも「街ぐるみ合コン」ですから、路上で大声を出したりします。

これまでそれが問題に成らなかったのは、地元有志がなだめて回ったからでしょう。相当な御苦労であったと拝察申します。

しかし今や、熱い有志による運営という前提は抜け落ちてしまい、商売ベースの「街コン」が全国に輸出されているようです。

この調子ですと、いつまでも盛り上がらないと思いますけどね、申し訳ないですが。

商標登録しても「街コン・ブランドの維持」「モラルハザードの阻止」は難しいでしょう。日頃食品や工芸品のブランドに接している目で拝見しますと、いかにもブランドが緩く出来ていて、ブランドとは呼びにくい位です。よくまあ、特許庁が商標を許したもんです。

「街コン協会」側は「街コン4ヶ条」なるもの制定し、「街を知る者が主催している」「街と連携が取れている」「街に賑わいをもたらす規模である」「街の幸せを目指している」~ことをブランドの要件にして行きたいようですが、私には、どうにも技術的にアバウトに見えます。

実際問題、ここまで泥沼化してしまいましたので、今後の発展はかなり困難と思います。

でも、各地の商店街が疲弊する中で「飲食街活性化」は是非やりたいことですね。

全国の商店街の皆さん、飲食店の皆さん、この騒動の経過を注視して、次回何か事を興す時の参考にして欲しいです。

「街コン」関係の皆さん、御愁傷様でした。

追伸①

藤井恵子さん著の単行本『浅草 老舗旦那のランチ』に登場させていただきました。
不肖・住吉史彦が、「浅草演芸ホール」の席亭さんや、「音のヨーロー堂」の四代目とランチをしながら、浅草について対談する、という趣向です。

他にも20人ほどの、浅草の旦那さんたちがリレー対談で形式で登場します。

是非ご購読を! 平成24年6月3日、小学館発行。
ご購入はこちらです。 (できればレビューも書いて下さいね!)

追伸②

「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。

 この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。

 その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。

 現在の笑顔数は336人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。

皆様も、是非御参加下さい!

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.072日連続更新を達成しました。毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 

 

 

 

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うなりくん

浅草の鰻の名店「小柳」さんが、しばらく営業をお休みすることになりました。耐震性の高い店舗に建て替える為です。

建国記念日をもって営業をいったん休止ということでしたので、その直前の立春の日に「浅草うまいもの会」の新年会を「小柳」さんで開くことになりました。

当然その夜は、有終の美を飾るべく気合いを込めた御料理の数々を頂戴しました。

やがて宴もハネて、感涙の面持ちの女将・若女将に見送られて一同店を去りました。名残り惜しい、とは当にこのことです。

年末に営業再開予定とのこと。新築工事の御安全を、心より祈念いたします。

さて、うまいもの会の新年会の余興と言えば、私が作るクイズです。吉例により、今年も「うなぎクイズ」を開催させていただきました。

勉強になって楽しいですので、皆さんもトライしてみて下さいね。

<吉例「うなぎクイズ」浅草うまいもの会新年会@「小柳」さん旧店舗2013.2.4>

(1) まずは簡単な問題です。土用の丑の日と言えば、鰻屋さんの繁忙期ですが、この日にうなぎを食べることを推奨した、江戸時代の人と言えば誰でしょう。簡単ですねえ。3秒以内にお答え下さい。

①貝原益軒(かいばら えきけん) ②平賀源内 ③本居宣長(もとおり のりなが)

*はい、皆さん、このクイズは一応新年会の余興ですのでね、無言で回答カードを揚げるのはやめましょうね。イチっ!とか ニー!とか叫んで下さいね。声がデカい方を正解にする場合もありますから(笑い)よろしくお願いしますよ。はい、次の問題に行きます。

(2)うなぎの調理法に関する問題です。武士の町・江戸では腹開きは切腹を連想させるので、うなぎを背開きにし、一方町人の町・大阪では腹開きは「腹を割って話す」につながるということで腹開きにいたしますが、さて、その開き方の東西の境界線は、どこでしょう。

①  天竜川 ②木曽川 ③箱根山地

(3)うなぎの生態に関する問題です。最近東京大学海洋研究所が、ニホンウナギの産卵場所を突きとめることに、ついに成功しましたが、その産卵場所は、ずばり、どこでしょう。

① アリューシャン列島 ②マリアナ諸島 ③尖閣諸島

(4)世界のうなぎ料理に関する問題です。日本で「うなぎパイ」と言えば、浜松市で作られている「うなぎパウダー」入りの菓子パイが有名ですが、世界には全く異なるうなぎパイがあります。ぶつ切りにしたウナギをパイ生地に入れて焼き上げた、本物のうなぎパイを食べているのは、さて、どこの街の人々でしょう。

① サンクト・ぺテルブルグ ②ロンドン ③サイゴン

(5)食のタブーに関する問題です。世界各地の宗教には、それぞれ独特の戒律がありますが、「鱗の無い魚は食べてはいけない」という戒律があり、したがって鱗が目立たない鰻を食べることがタブーとされている宗教は、何教でしょう。

① モルモン教 ②ヒンズー教 ③ユダヤ教

(6)和歌に関する問題です。現存する最古の和歌集と言えば『万葉集』ですが、その『万葉集』の中で、歌を読み上げますが、「石麻呂に吾(あれ)もの申す夏痩せに良しと言ふ物ぞ むなぎ取り食せ(めせ)」と詠んだ歌人は誰でしょう。

① 大伴家持 ②坂上田村麻呂 ③大海人皇子(おおあまのみこ)

(7)漫画の問題です。「イヌのくせに『泥棒ねこ』だった」父イヌが、盗みに入った魚屋で母ウナギを見初め、そのまま駆け落ちして生まれたキャラクターと言えば「ウナギイヌ」ですが、その「ウナギイヌ」を考え出汁たイヤ考え出した漫画家と言えば誰でしょう。

①水木しげる ②赤塚不二夫 ③石ノ森章太郎

(8)最後です。これは難しいなあ。ゆるキャラに関する問題です。「彦にゃん」と言えば、猫を使った滋賀県彦根市のキャラクターですが、「うなりくん」と言えば、うなぎを使った、どこの街のキャラクターでしょう。わからないでしょうけどね、3秒以内にお答え下さい。

①  宮城県鳴子温泉 ②千葉県成田市 ③千葉県成東町(なるとうまち)

<正解>

1-2、2-1、3-2、4-2、5-3、6-1、7-2、8-2

ところで、この「うなりくん」というのはシュールです、かなり。

可愛くて青いうなぎの体に主翼と尾翼が生えており、足も生えているのです。

成田だから⇒うなぎとジェット機という、あまりのシンプルさに驚愕です。「ウナギイヌ」以来の衝撃力と申せましょう。

皆さんも一度ネットで画像をご覧ください「成田市特別観光大使」でもあるそうですし。

追伸①

藤井恵子さん著の単行本『浅草 老舗旦那のランチ』に登場させていただきました。
不肖・住吉史彦が、「浅草演芸ホール」の席亭さんや、「音のヨーロー堂」の四代目とランチをしながら、浅草について対談する、という趣向です。

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世界遺産うど

昨日の弊ブログで紹介しました「らわん蕗」と一緒に、ただ今「かわりザク」として売っておりますのは、秋田県の

「白神 山うど」です。

白神とは、「世界遺産」としてユネスコに登録されている、あの白神山地です。

その白神山地から流れ出るミネラル豊かな水で、うどを育成しているそうです。

地元農協では、このネーミングを特許庁に「地域団体商標」として登録したそうで、力を入れている食材のようです。

世界遺産登録されている地区で育てているわけではないですが、水が降りて来ていることが確かなら、まあ、このネーミングもOKでしょう。

食しますと、爽やかな苦みとサクサクした食感を楽しめます。生の状態でお出ししますが、完全に煮込まなくても美味しく食べられます。

1月から4月までが出荷のピークで、北の土地の、春の香りを食卓へと運んでくれます。

だいたい、春の味覚って、苦味のあるものが多いですよね。大地から湧いてくる感覚があります。

今年こそ、パワーが欲しい、という皆さん、是非お召し上がり下さい。

追伸①

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らわんぶき

らわんぶきを売り始めました。

らわんぶきとは、東南アジアなどに分布する広葉樹の木材を張り合わせて作った武器のこと、では勿論なく、北海道足寄町の螺湾(らわん)という所で獲れる蕗のことです。

今月から「かわりザク」として売り、すき焼きに入れていただいています。

この蕗は、大人の背丈より高く成長して、茎の直径も10cmほどになる蕗で、足寄の特産です。

太くて肉質も柔らかく、植物繊維が普通の蕗より3倍も豊富に含まれているそうです。地元でも積極的にPRしていて、ネットで「らわん蕗レシピ」が見られます。

いったん生産地でボイル・アク抜きをしてありまして、それを塩漬けにして流通させています。

それをこちらで塩戻しして、お出しします。鍋の中で味が浸み込めば食べられます。

食しますと、流石の食感で、なかなか面白いものです。

蕗と言えば早春の味覚ですね。

冬将軍も去ろうか、というこの時期に、是非お試しください。

そう言えば、立春ですね~

追伸①

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勝利至上主義

女子柔道の暴行事件ほど、最近残念な事件はないと思います。

これは高校生の部活とは全くレベルの違う、日本代表チームで起きた事件ですし、

他でもない、嘉納治五郎先生が創始した柔道で、こういうことが起こったわけですから、衝撃を受けた人は多いと思います。

この問題が、五輪東京招致の障害になりかねないことから、JOCは、暴力撲滅に不退転の決意で取り組む決意を記した英文の声明を、海外メディアに向けて出したそうです。ここは是非、しっかりやっていただきたいですね。

さて、この問題を巡る世間での議論ですが、暴力容認論の人は、今やそう多くはないと思います。しかし、

「金何個以上」とか勝利至上主義が暴力を産んでいる、と論じる人と、

いやスポーツなのだから勝利至上はむしろ維持して、許される指導法の範囲を線引きして決めるべきだ、と論じる人の二手に分かれているように思います。

では経営も勝利至上主義であるべきか。

勝利至上は維持して、許されるもうけ方の範囲を線引きして決めるべきだ、と考えるか。

そもそもスポーツと経営は同列に論じるべきか。

考え方は分かれるような気がします。

今日は、ここまで書いたついでですので、私の意見を書きますが、

スポーツのことは、私は分かりません。

しかし経営は勝利至上であるべきでない、と私は思います。

同業より1円でも安く!!!

とかいう発想が、どれだけこの国を不幸にしていることか、と思います。

そうではなく、同業と似た商品でも、デザインを変えたり、売るターゲットを変えたり、販路を変えたりして、正面衝突を避ける経営の方が、皆がハッピーに成れるような気がします。

しかし、デザインのセンスが良くても、楽しい販促を展開しても値段が同業より高ければ、必ず勝てるとは限りません。不確実です。一方同業より安ければ、勝てる確実性はだいぶ高まります。そう、経営の世界で勝利に拘ると、どうしても値下げに向かってしまいがちです。

すき焼きは、そう在りたくありません。

割り下の味が違えば、似ていても同じすき焼きではありません。

それぞれの店が、それぞれにもっと特長を伸ばし、お客様が何軒もすき焼き屋を巡って、その違いを楽しんでくれたら良いのに!と思います。

私が「すきや連」活動をしているのも、勿論そのためです。

そう、この狭い業界だけでも勝利至上主義から抜け出したい、そう強く願います。

追伸①

藤井恵子さん著の単行本『浅草 老舗旦那のランチ』に登場させていただきました。
不肖・住吉史彦が、「浅草演芸ホール」の席亭さんや、「音のヨーロー堂」の四代目とランチをしながら、浅草について対談する、という趣向です。

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ハリス領事の御寺

父が避寒のため下田の温泉に行き、玉泉寺にも寄って来たようです。

玉泉寺には、食用に屠殺された牛を供養するための「牛王如来」があり、それを建立した発起人の一人が私の先祖・住吉忠次郎なのです。

皆さんは、御寺の境内で牛の屠殺とは意外に思われるでしょう。

実は、この御寺に日本最初のアメリカ総領事館が置かれて、ハリス領事が来日、それで食肉が必要になりました。

そういう事情で、ここが最初の屠牛地であることから、供養塔を建立したわけです。昭和6年4月8日のことです。

ハリス領事は当然、江戸に入ることを望みましたが、幕府は拒否。それでこの御寺を舞台に、日米修好通商条約の締結交渉が行われたそうです。

ハリスが、ここに滞在すること2年10カ月。

やがて井伊直弼が大老に成ると、通商条約締結に踏み切り、江戸に公使館が開かれたので、ハリスは玉泉寺の領事館を閉館して、初代の公使館である元麻布の善福寺に移りました。

個人的には、その善福寺が福澤諭吉先生の墓所でもあるので、初代の領事館と初代の公使館の両方に縁があって、不思議な感じがします。

私自身は、玉泉寺はまだ未訪問ですので、お訪ねしないといけないと思っています。

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とんび

すき焼き=明治イメージと当然私は思っているのですが、

すき焼き=昭和イメージと思っている人も多いようです。

それで昭和が時代設定のドラマに、よくすき焼きが出てきます。

今TBSで連続放送しているドラマ『とんび』にも出て来たようです。

「・・・ようです。」と書きましたので、すき焼きが出て来たという回を、私は見逃したからです。

「究極の家族愛の物語」という宣伝文句がどうも大げさ過ぎだよ!と思ったのと、

「愛とゲンコツで息子を育て上げる」のゲンコツが体罰を連想して、タイミング悪いなあと思ったのが見なかった理由ですが、すき焼きが出て来たとなると考え直さないといけません。

なんでも、この小説は角川文庫の「みんなが選んだ角川文庫 感動する第1位」に選ばれているそうです。

主人公の父親は、妻を失って、不器用ながらも男手ひとつで息子を育てるのですが、その親子の絆を描いた物語なのだとか。

TBSのサイトで、そのすき焼きの場面の画像を見ると、参加しているのは主役家族だけでなく、幼なじみのお坊さんとその父の住職、さらに行きつけの居酒屋の女将までと大勢。近隣まで巻き込んでとても家族的な様子で、それを表現する手段として、すき焼きを使っているわけです。

あくまでイメージですが、昭和のすき焼きは、明治のすき焼きより家族イメージが濃厚なような気がします。

明治のすき焼きは、本郷のすき焼き店「江知勝」さんが帝国大学御用達であったことから分かり通り、家族以外の仲間と食べるイメージがあります。

しかし、昭和となると家族イメージが濃厚です。

最近日本が自信を失い、昭和を懐かしむ風潮の中で、昭和=家族=すき焼きという場面を見かけることが多いような気がします。

すき焼きがドラマに出るのは有り難いですが、理由まで考えて行くと複雑な気分です。

頑張ろう、日本。

追伸①

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