ハリス領事の御寺
父が避寒のため下田の温泉に行き、玉泉寺にも寄って来たようです。
玉泉寺には、食用に屠殺された牛を供養するための「牛王如来」があり、それを建立した発起人の一人が私の先祖・住吉忠次郎なのです。
皆さんは、御寺の境内で牛の屠殺とは意外に思われるでしょう。
実は、この御寺に日本最初のアメリカ総領事館が置かれて、ハリス領事が来日、それで食肉が必要になりました。
そういう事情で、ここが最初の屠牛地であることから、供養塔を建立したわけです。昭和6年4月8日のことです。
ハリス領事は当然、江戸に入ることを望みましたが、幕府は拒否。それでこの御寺を舞台に、日米修好通商条約の締結交渉が行われたそうです。
ハリスが、ここに滞在すること2年10カ月。
やがて井伊直弼が大老に成ると、通商条約締結に踏み切り、江戸に公使館が開かれたので、ハリスは玉泉寺の領事館を閉館して、初代の公使館である元麻布の善福寺に移りました。
個人的には、その善福寺が福澤諭吉先生の墓所でもあるので、初代の領事館と初代の公使館の両方に縁があって、不思議な感じがします。
私自身は、玉泉寺はまだ未訪問ですので、お訪ねしないといけないと思っています。
追伸①
藤井恵子さん著の単行本『浅草 老舗旦那のランチ』に登場させていただきました。
不肖・住吉史彦が、「浅草演芸ホール」の席亭さんや、「音のヨーロー堂」の四代目とランチをしながら、浅草について対談する、という趣向です。
他にも20人ほどの、浅草の旦那さんたちがリレー対談で形式で登場します。
是非ご購読を! 平成24年6月3日、小学館発行。
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追伸②
「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。
この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。
その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。
現在の笑顔数は336人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。
皆様も、是非御参加下さい!
本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.067日連続更新を達成しました。毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。
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