敷居

 11/17(木)放送の、NHKの番組「ブラタモリ」で「ちんや」が紹介されました。皆様ご視聴ありがとうございました。さて、

 「ちんや」さんは敷居が高い、と若い人から良く言われます。

 敷居ってなんですかね。良く使う言葉ですが、明確な意味を聞いたことがないです、そう言えば。

 単純に@単価のことかと言うと、そうでもないようです。

 「ちんや」は安くはないですが、馬鹿高くもないです。「ちんや」より単価の高いイタリアンが、若い女の子でいっぱいだったりすることがありますから、単純に単価@のことではないですね。

 では、「何か特別のチャージがあるに違いない」と心配なさっているのでしょうか。

 たしかに、ご奉仕料はいただいていますが、500円ポッキリです。昼なら400円です。

 料理代、飲み物代とご奉仕料以外は何も請求しません。

 御酒を持ち込めば、持ち込み料がかかりますが、10ml=10円という、とても安い持ち込み料です。フルボトルで@10.000円のワインを持ち込んでも、750円しかチャージされません。

 別に怖がることはないですよね。

 次に考えられるのは、「店のルール」でしょうか。「暗黙のルールがあって、それを知らない客は叱られる」とでも心配なさっているのでしょうか。

 そういう御店もあるにはあるようですが、「ちんや」は、そういうことは考えておらず、守ってもらいたいのは、常識的なことばかりです。

 「予約をしたら、その時間に来て欲しい」とは勿論思っていますが、それは「店のルール」じゃあなくて、世間のルールですよね。

 個室を使える時間は2時間30分、というような「ちんや」独自の決め事もありますが、口頭やサイトやチラシに記載して、事前におわかりいただくようにしています。怖がるような話しじゃあないですよね。

 では「すき焼きや肉の知識が浅いと店内で馬鹿にされる」とでも心配なさっているのでしょうか。

 あり得ませんよ。少なくても、店の側からそうすることはないです。

 勿論、知識をつけていただきたいのは当然で、そのために「すき焼き通検定」とかやっていますが、馬鹿にすることはありません。

 知識が浅い人でも、おいしく食べていただければ、店の人間は喜びます。そんな単純なもんです。

 知識が浅い人を馬鹿にするのは、むしろ、その人と同席した、年配のお客さんでしょう。

 それだから、キミは、ひよっ子って言うんだよ! 

と先輩のオヤジから言われて、ウザっと思った若い女性は多いかもしれません。若くて女でも、良い大学を出ていて⇒やる気に燃えていて⇒こんなオヤジに負けるもんか!と思っているのに、小娘扱いされたら嫌でしょうね、それは。

 そういう女性に申し上げます。

 若い男とつきあいなさい!

 若いカレシは、食べ物の薀蓄なんて知らないでしょう。キャリアを重ねて、修羅場をくぐり、その間に薀蓄もつけたオヤジに比べたら、ガキに見えて物足りないでしょう、カレシは。

 でも貴女と一緒に食事をする間に、カレシに薀蓄をつけさせれば良いんじゃありませんか。

 オヤジに見下されて、嫌な気分になり⇒「敷居が高い店!」なんてことはつまらない話です。

 カレシと来れば、低いですよ、「ちんや」の敷居。

追伸

 11/27に第五回「ちんや」すき焼き通検定試験を実施します。

 年内最後の検定です。今年の内に、「自称すき焼き通を、公認すき焼き通に!」

詳しくは、こちらです。

 本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて625日連続更新を達成しました。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 「ちんや」創業130年記念サイトは、こちらです。「すき焼き思い出ストーリー」の投稿を募集しています。

 Twitterもやってます。こちらでつぶやいています。

 Facebookも始めました。プロフィールはこちらです。

Filed under: すき焼きフル・トーク — F.Sumiyoshi 12:01 AM  Comments (0)