Mottai-naiネギ頭スープ=賄いにオススメです。
雑誌社の方などから「ちんや」さんの賄い飯を取材させて下さい!」とたまに言われます。
肉のコマ切れなどを利用して美味いものを作っているのだろう、と想像なさっているのだと思いますが・・・
お生憎様です。肉は、全て余すところなく、販売用に活用しております。売ってしまうのです。
そう申しあげると、雑誌の方、やたらと残念そうですが、それが実態です。でもネギなら賄いに活用しております。
すき焼きにネギは付き物ですが、そのネギの頭(青い部分)が余ってしまうのです。
以前は、この部分を近所の中華料理屋さんが引き取って、使ってくれていたので、ムダにしなかったのですが、3年ほど前にその御店が無くなってしまい、それ以降は捨てるようになってしまいました。
Mottai-nai!
と、いうわけで、和食の板長の吉田が、このネギ頭を使った、賄いメニューを考案しました。題して、
「長ネギだらけスープ」
ネーミングはイマイチですが、体に良いですよ。特に、冬場の風邪対策に最高です。店の中で風邪が流行ると大変ですので、このスープは重宝しています。
レシピを以下に公開します。
<長ネギだらけスープ>
(材料)
長ネギの頭(青い部分) 35本
長ネギ(全体) 1本
かつお出汁 3600cc
塩 適量
醤油 適量
黒胡椒 少々
サラダ油 360cc
(下ごしらえ)
A=長ネギ2/3本を、1cm位の小口切りにする。
B=長ネギ1/3本を、みじん切りにする。
C(ネギ油)=長ネギの頭5本をみじん切りにして、サラダ油360ccに入れ、弱火でキツネ色になるくらいまで揚げ、裏ごしする。
(作り方)
① 長ネギの頭30本をキレイに洗い、良く拭いてから、250℃位のオーブンで、15〜20分、焼き色がつく程度まで焼く。
② かつお出汁に①を入れ、中火で20分位煮て、ネギの旨味を出す。
火を止め、裏ごしする。
③②を火にかけ、Aを入れ、塩・醤油で味を整える。
さらに、Bと、Cを36ccを入れ、火を止める。最後に黒胡椒を入れて完成。
(ネギ油の残りは、保存しておいて次回のスープ作りに使用する。)
冬場の夜食にも最高ですよ。おススメしておきます。
本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。
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