受入環境整備事業
10/6に国土交通省関東運輸局企画観光部国際観光課ーもう一度申しますとーこくどこうつうしょうかんとううんゆきょくきかくかんこうぶこくさいかんこうか、とまあ早口言葉のような長い名の部署の、課長さんが見えました。
なんでも、浅草は「訪日外国人旅行者の受入環境整備事業に係わる重点調査地区」だそうで、貴施設(=「ちんや」のこと)におかれては調査対象としてご協力を賜りたい、ということなのです。
調査対象になると、今月下旬に客を装った外国人が店にやってきて、その時の「受入環境」が整備されているかどうか調査する、平たく例を挙げると、
・店頭にクレジットカードの対応可否を掲示しているか
・メニューに外国語で飲食代金以外の料金(なんらかのチャージのこと)について記載されているか
・トイレの場所の案内を外国語でできる職員がいるか
―などを調べるので、協力してほしい、という御話しでした。「おお、怖っ」と思いましたが、調査するだけ、でそれ以上は特段何も無い、ということでしたので、お引き受けしました。
このブログの6/6にも書きましたが、そもそも私は「外人さんに、日本語を話させる主義者」です。「ちんや」の店には、実は「Would you please try to speak Japanese!」と題した、対訳表が置いてあります。
対訳表の左には、店内で良く使う、英語の会話文が載せてあり、右には、その日本語訳とそれに加えて、日本語訳のローマ字表記が2段で載せてあります。
つまり「I have enjoyed my dinner.」と言いたい外人さんは、この対訳表にしたがって、「Gochiso-sama Deshita!」と言うわけです。
外人さんの発音がタドタドしかった場合も、「Gochiso-sama Deshita!」の上に、「ごちそう様でした」と日本語も記載されているので、そこを指させば、意思は通じます。
この方法は、15年ほど前に、日光の参道の定食屋さんに行った時、こうした対訳表が置いてあって、それを外人さんが、楽しそうに使っているのを見かけまして、以来それを改良して使っています。この方が、お互い楽しいですよ、ゼッタイ。
―と課長氏に、その対訳表をお見せしましたら、感心していただいたようで、
日本語を話させてあげるというのも、これはこれで、ひとつのホスピタリテイーですよね!
とご賛同いただきました。おお、役所の方と話しがあうとは!
考えてみると純粋に官民一体で盛り上がれる分野って、観光誘致くらいかもしれませんね。外人さん対応は、実際面倒なことも多いのですが、お国のために、奮励努力しないといけませんね。
皇国ノ興廃コノ一戦ニアリ・・・
おっと、それはマズイか、ロシアの方も見えるしなあ。
本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。
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