アニマルウェルフェア

ヨシカワ元農相の現金受領疑惑の件、

最近「政治と金」の問題が頻発するので、この件も「またか・・・」という感じに捉えられているようですが、「桜」「アンリ議員」とは少し性格の違う話しだと私は思っています。

報道されていることが事実とすれば、この件は、

「アニマルウェルフェアに配慮した家畜の飼養管理」が導入されそうになってきたので、

それを業者サイドがワイロで潰したという一件です。

アニマルウェルフェア(Animal Welfare)とは、感受性を持つ生き物としての家畜に心を寄り添わせ、誕生から死を迎えるまでの間、ストレスをできる限り少なく、行動要求が満たされた、健康的な生活ができる飼育方法をめざす畜産のあり方」です。

例えば、牛のと殺場について、

牛は到着後12時間以内に処理されなければいけないとか、待機中は充分に水をやらなければいけないとか、待機場所は充分広くなくてはいけないとか、この考え方にそって決められています。

元々は欧州発の考え方で、欧州が先進国です。EUが日本産の牛肉を輸入したがらないは、日本のと殺場の多くがアニマルウェルフェアの基準に合っていないからです。

オリンピック委員会も、この考え方を採用していて、選手村に肉を納めるには、この基準を守らないといけません。

で、ヨシカワ大臣ですが、

卵の鶏舎の設備基準が、アニマルウェルフェアのせいで厳しくなるのを嫌った鶏卵業者サイドが大臣に贈賄して、ゆるい基準に変えさせた模様です。

急に設備投資をさせられるのは、業者にとって負担ですから、そこを考慮してくれるよう陳情するというなら普通のことですが、ワイロを送ってしまうとはねえ。

なんとも、二重の意味で後進的で、海外から見た日本のイメージが悪くなるかと思います。政治についても、農業についても。

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Filed under: ぼやき部屋 — F.Sumiyoshi 12:00 AM  Comments (0)