次期大統領

やっと次期大統領が決まったようですね。

日本のメデイアには、とらんぷ氏がいなくなって喜んでいる人が多いようです。が、とらんぷ氏が退場しても、とらんぷサポーターは残りますから、簡単に分断が癒されるとは私には思えません。

とらんぷ氏は、

人々が感じている不満を票に変える

という仕事で天才的な上手さを見せました。

人々が感じている不便を金に変える

のであれば、それは真っ当なビジネスでしたが、政治をやってしまったので、騒動になってしまいましたね。

その不満は残っています。そして不満の元であるラストベルトの苦境が改善されるようには見えません。

ラストベルトだけでなく南部も心配です。今度大統領になる、ばいでん氏は議員時代から環境問題で熱心だったとかで、環境にこだわる人々が、ばいでんサポーターに入っているようです。

そして厳しい環境規制が、今後テキサス辺りの畜産業にかかって行くのか、私としては気になる所です。

かねてからアメリカの畜産業はCO2を排出したり、周辺の水質を悪化させたりで、環境派の天敵でした。ここに規制をかけて行くと、収入が減った人たちが、とらんぷサイドに走るような気がします。

どうなりますやら。

追伸、

NHKBSプレミアム「新日本風土記」再放送に「ちんや」が登場します。ご覧くださいませ。

「鍋のしあわせ」 

NHKBSプレミアム・NHKBS4K同時】 

11月13日(金) 午後9:00~9:59

11月20日(金) 午前8:00~8:59

本日もご愛読賜り、誠に在り難うございました。
弊ブログは2010年3月1日に連載スタートし本日は3.909本目の投稿でした。日頃のご愛読に心より御礼申し上げます。

今後は3.939本を目指して頑張って参ります(笑)

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聖地巡礼

天性「天邪鬼」なものですから、世間で「流行っている、流行っている」と言われると逆に関心をなくすのが私です。

大ヒット作「鬼滅の刃」についても、

フジテレビが放送したものを、何故他局が「流行っている、流行っている」と言うのか?!プライドは無いのか?!

というのが私の感想でしたが、「聖地巡礼」が既に始まっているとなると、無関心というわけにいかなくなってきました。

鬼滅の刃」第7話『誘惑の血の匂り』では、炭治郎が鬼舞辻無惨と東京府浅草で遭遇します。

なんと、浅草は「鬼滅」の聖地なんだそうです。

時代は大正時代で、描かれているのは浅草公園六区が多くて、あの辺りの町並みは随分変化しているので、浅草の歴史や当時の景観について、ある程度予備知識がないと「これが浅草?」という感じかもしれません。ネットでは、

「ふと思ったけど 鬼滅の刃で浅草出てくるやん あれどの辺なんだろ 雷門の辺りかなぁ」

とつぶやく方もいましたが、高い塔や池は雷門の辺りじゃないですよ。

当時の浅草のシンボルは雷門や仲見世より、六区の凌雲閣(=塔)と瓢箪池でした。隣接して立地していて、高層建築と都市公園という組み合わせが帝都で人気ナンバーワンの景観だったのです。

その凌雲閣は関東大震災で倒壊、瓢箪池は戦後1951年に戦災瓦礫で埋めたてられましたから、今はないです。瓢箪池をリアルに見た方はもう70歳代後半でしょう。

でも巡礼の人は、もう来ているようです。ツイッターでも

「鬼滅の刃の聖地巡礼で一番行きやすいのは浅草じゃねえか!実際、今日着物の人ばっかだった!確実に鬼滅の刃の影響」というツイートが。

すき焼き屋に恩恵あるかなあ・・・

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ネーミング

「100年経営研究機構」のオンライン研究会(講演会)に、「すきや連」で旧知の森嶋さんが登壇されたので拝聴しました。

森嶋さんは近江八幡市のすき焼き店「毛利志満」の若旦那ですが、明治時代からの会社の歴史が非常に細かく記録されていて驚きました。

また、近江商人の『三方よし』『先義後利(義を先にし、利を後にすれば栄える)』、『好富施其徳(富を好とし、その徳を施せ)』、といった経営精神を掲げ、実践されておられて素晴らしいと思いました。

「毛利志満」という屋号が、まずそうです。

・髪の「毛」ほど細くてわずかな「利」益で、

・勤勉・倹約・正直・堅実の「志」を忘れず、

・すべての人に「満」足していただける店を目指す

ということで恐れ入ります。

その点弊社は狆屋時代の屋号を、そのまま使っているという、対局のようなネーミングです。

せっかく「狆屋」で知られているのだから、業態を変えたからといって、屋号を変えたらもったいない。変えてしまったら認知度ゼロからのスタートだから、それは大変だということで残したのでしょうが、「狆」の人気がなくなった今日では変な名前でしかないです(笑)

それ以前に、一般名詞である「狆屋」を勝手に自分の商号にしている点が不遜です。日本航空さんが「飛行機屋」、東京メトロさんが「地下鉄屋」と名乗るようなものです。

ウチのご先祖の言語感覚は尋常じゃないと思わざるをえません。(奇異なので目立ちはしますけど)

まったく色んなネーミングの仕方があるものです。

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激戦州

連日アメリカ50州の地図を見せられています。

だんだん「激戦州」の選挙人の数が頭に入ってきました。ペンシルベニアは20人、ネバダは6人・・・そんなものを覚える必要は全くないのに覚えてしまいました。

さらに戯れに、どんな州なのか、Wikipediaを見ていて気付きました。総じてWikipediaは農業に冷淡で、そんなに詳しくは書かれていませんね。

そして州の名を農産物のブランドにしようという傾向は、見つかりませんでした。例えば「ペンシルベニア州の農業生産高は国内19位だが、マッシュルームでは第1位、リンゴでは第2位、クリスマスツリーと産卵鶏では第3位、苗と芝、牛乳、サイレージ用トウモロコシ、ブドウ(ジュース用を含む)、馬では第4位である。またワインの生産量では国内第8位である。」

州の名をブランドにしようとしているのは、日本の方かもしれません。ジョージアのコーヒーとか、バーモントのカレーとか。

バーモントカレーは、バーモントでリンゴの生産が盛んなことから、日本のハウス食品さんがリンゴを入れるカレーを独自開発した物で、カレーと同州の関連は・・・無いですね。バーモントで蜂蜜の生産はさほど多くなく、むしろメープルシロップが多いとか。うーん。

ブランドの名づけ方としては、やや苦しいものの、私がすき焼きの卵にカレーを入れた時、このカレーの存在は強い援軍に思えました。

それにしても、コロナで大変なのに、余計なことを覚えてしまいました(笑)

まだ決着つかないんでしょうか。

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変わらない価値

オー💛プンハウスのテレビCMを視ていて、コロナのご時世に考えさせられるなあ・・・

と思ってしまいました。

それは「夢見る小学生」シリーズの「下校篇」です。

仲良く下校中の小学生カップル長瀬智也くんと清野菜名ちゃんの前に、田中みな実先生が立ちふさがり、突然出題します。

「時代が変わっても価値が変わらないものって、なーんだ?!」

「そりゃ、愛だろ」と長瀬くん、

「愛だと思います」と菜名ちゃん、

みな実先生は、これをバッサリ否定します。

「駅近の土地だから!」

と言い放ってみな実先生は去って行く・・・というものです。

が、

コロナのご時世、駅近の土地の価値はどうなるでしょうか。料理は💛―バー・イーツで運べば良いのですから、料理屋の立地は駅近でなくても。

と、なると、価値が変わらないのは、やはり、愛かもしれません。

今時考えさせられるなあ。

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鍋に入りますか?

ある日「すき焼き」でリアルタイム検索をしていて驚倒しました。

すき焼きは鍋に入りますか!?

というツイートを発見したからです。本当です。

ツイ主さんについて詳しいことは分かりませんが、

横浜市在住。Twitterを利用しているのは2018年7月からというから若い方なのでしょうか。

「数少ないフォロワーさんへ、遠慮せずミュートにして下さい(笑)アホな発言多々してます」

と自己紹介しています。

思えば、すき焼き専門店は全国に30ほどしかなく、絶滅危惧種です。普通の和食店でも最近すき焼きをやっていないことがほとんどですから、すき焼きを外食する機会があまりないです。

肉屋で肉を買って→すき焼きをやる習慣のないご家庭であれば、

すき焼きが身近な世界に無いのかもしれません。

一方、すき焼き弁当は駅にあったりしますから、

すき焼きは鍋に入りますか!?

と聞いてみたくなるかもしれません。

ちなみにですが、ネギを重視する観点で世間のすき焼き弁当を観ると、あれはすき焼きとは申せません。

ネギは、幕末明治の牛鍋成立の頃から牛鍋に入っています。つまりチャーターメンバーですが、弁当すき焼きの肉とネギは別に似てあります。煮え具合が全く違う食材なので、一緒に煮ると段取りが悪いのです。

結果、ネギのフレイバーは肉に全く移っておらず、ネギと、すき焼きの歴史を重視する立場から回答すると、ああした弁当は、厳密にはすき焼きとは申せません。

で、すき焼きは鍋に入りますか!?

ですが、

私には、分かりません、もう。

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都構想

「大阪都構想」が住民投票で否決となり、その理由について様々に解説されています。

その中で、大阪24区が合併で4区になることが嫌われたという説明がありました。大阪市民は「市愛」が強いので、それが亡くなるのはイヤだし、「区愛」も強いので、それが亡くなるのもイヤだ。

というワケでして、東京都台東区民の私としてはナルホドと思ってしまいました。もし今、

もし1947年に戻って浅草区と下谷区を合併して台東区にする→YESかNOかと聞かれたら、浅草区民のどのくらいが賛成するでしょうか。

台東区以外にも、東京の現在の区名の中には戦後のドサクサで合併・命名したものがあり、「無理繰り」なものがあります。例えば大田区。

この区名の由来は、太田さんが統治する区では勿論ないです。戦前の「大」森区と蒲「田」区を合体させて新造した地名で、無理繰りですよね。「蒲森区」にした方がまだマシだったと思います(笑)

赤坂には、どう探しても港がありませんが、「港区」に入っているのは、芝区、麻布区、赤坂区が合体して港区に成ったからです。

「台東区」というネーミングも全く馴染みがない中で制定されました。今でも浅草は墨田区だと思っている人がいます(本当です)

そのように造られた東京23区と比較すると、今の大阪の24区はエリアがグっと小さく、その分地元の方には身近な名前だと思います。感覚としては浅草区や下谷区に相当するのではないでしょうか。

その名前が亡くなるのはイヤだと思った人がいたとしても、まったく不思議ではないと思います。

本日もご愛読賜り、誠に在り難うございました。
弊ブログは2010年3月1日に連載スタートし本日は3.903本目の投稿でした。日頃のご愛読に心より御礼申し上げます。

今後は3.939本を目指して頑張って参ります(笑)

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締めの定番

弊ブログの11月1日号に書きました通り、河治和香先生の『ニッポンチ!』が単行本になり、その出版記念会が「駒形どぜう」さんで開催されましたが、そのおりに珍しいことがありました。

どぜう汁が、宴会が始まってすぐに出てきたのです。

どぜう汁には一番小さいどぜうが使われます。それとささがき牛蒡を江戸甘味噌の「ちくま味噌」に入れてあるのがどぜう汁ですが、

「丸鍋で始まりどぜう汁で締める、これぞ駒形の定番」

とされています。どぜう汁をすすりながら、白いご飯を食べるのが、締めのお約束です。

だから通常はすぐに出てくることはないのですが、この日の宴会はコロナ下の宴会です。和香先生と駒形のご主人は事前にPCR検査を受けたとか。短時間で食べて、早めに宴会を終えないといけません。

で、どぜう汁が、宴会が始まってすぐに出てきたのです。まだ丸鍋に着手したばかりです。その瞬間私は、

えー?! もう汁が出て来るの!せわしないなあ・・・

と思ってしまいましたが、飲んでみて、

これも悪くないかも!

と思いました。

どぜう汁は通常、宴会の終盤に出ますから、その時点でこちらは満腹しています。食欲が満たされた状態で汁を飲まないといけないですが、この日は未だ食べる気満々の時点で出て来ました。

食して、

旨いです。

宴席に「ちくま味噌」のご主人が参加しているせいか、いつもより濃いような・・・

実に旨いので、おかわりしてしまいました。

コロナがなければ、この体験はなかったかもしれません。

追伸、11月3日は火曜日ですが、祝日に当たりましたので、「ちんや」は営業致します。どうぞ、ご利用下さいませ。

本日もご愛読賜り、誠に在り難うございました。
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今後は3.939本を目指して頑張って参ります(笑)

原型

河治和香先生の『ニッポンチ!』が単行本になりました。

出版記念会が「駒形どぜう」さんで開催され、お招きいただいたので、久しぶりにどじょう鍋を堪能しました。

食べるにつけ毎回思うことは、それにしても、どじょう鍋は牛鍋と比べて原型を留めいている鍋だなあ、ということです。

牛鍋も最初は肉とネギだけでしたが、だいぶ具材が増え、名前まで変わってしまいました。

黒川伊保子先生が書いておられる通り、GYの音は人に良い感じを与えません。「ギャオス」「キングギドラ」などのウルトラマンシリーズの怪獣の名は、その効果を逆利用して命名しています。「GYU鍋」では高級な感じにならないので、改名したのです。

が、どじょう鍋は、名はもちろん形態もさほど変わっておらず、何故だろう?と毎回気になります。

理由は、ごめんなさい、わかりません。おそらく、

一方の牛鍋は、高級化するにつれ、見栄えを良くする必要があったのだろうと想像します。肉のブランド化が始まって値段が高くなり、すき焼きが「ハレ」の日の「お御馳走」という位置づけになって行く一方、どじょうは庶民の栄養源という形態を守って今日に至ります。

その間のお店の努力には感服する他ありませんが、純粋に食べ物として考えると、

野菜が少ないなあ・・・

という不満があります。コロナの渡世ですから、免疫力向上のために繊維質を摂って町内環境を良くする、いや間違えた、腸内環境を良くする必要がありますが、どじょう鍋はネギだけなので、私は今回無理やり店で生野菜を食べてから出陣しました。

それでも勿論、どじょう鍋が美味しかったことをご報告いたします。

河治和香(著)

『ニッポンチ! 国芳一門明治浮世絵草紙』

ISBN9784093865968

小学館刊行

皆様もご購読を。

追伸、11月3日は火曜日ですが、祝日に当たりましたので、「ちんや」は営業致します。どうぞ、ご利用下さいませ。

本日もご愛読賜り、誠に在り難うございました。
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今後は3.939本を目指して頑張って参ります(笑)

国芳一門明治浮世絵草紙

河治和香先生の『ニッポンチ!』が単行本になりました。

出版記念会が「駒形どぜう」さんで開催され、お招きいただいたので、参加させていただきました。

和香先生が、「駒形どぜう」の三代目を主人公にした小説『どぜう屋助七』(2013年)にウチのご先祖を登場させて下さって以来、新しい作品を楽しみにしておりますが、今回は明治の浮世絵師を主人公にした小説です。

これまで文芸雑誌「qui-la-la」(きらら)で連載されていて、登場する絵師の作品がウチにあったりしますので毎回楽しみにしておりましたが、それがついに単行本になりました。めでたいです。

登場するのは歌川国芳門下の絵師たちと娘の芳。国芳には歌川芳虎、芳艶、芳藤、落合芳幾、さらには月岡芳年、河鍋暁斎といった弟子がいましたが、国芳が幕府に逆らう位の人だったので、弟子達の性格も皆ユニークで。その人物描写もまた、この小説の面白いポイントですね。

皆様もご購読を。

『ニッポンチ! 国芳一門明治浮世絵草紙』

小学館刊行 ISBN9784093865968

追伸、11月3日は火曜日ですが、祝日に当たりましたので、「ちんや」は営業致します。どうぞ、ご利用下さいませ。

本日もご愛読賜り、誠に在り難うございました。
弊ブログは2010年3月1日に連載スタートし本日は3.900本目の投稿でした。日頃のご愛読に心より御礼申し上げます。

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