最凶台風

昨日のこのブログで、日本人の「なんでも、特化することに傾注する国民性」について書きましたが、台風に関してもそうなのだそうです。先週やって来た台風10号についても、それが現れたとか。

10号は、やって来る前から、

「特別警報級」(に成るかも)と言われました。

「伊勢湾台風なみ」とか

「史上最凶」と書いたところもありました。

で、どうなったか。

9月5日午後9時の予想では、中心気圧920hPaでやって来る

とのことでしたが結果は、

6日午後9時に中心気圧は945hPa。予想ほど低くはありませんでした。

この結果について、最凶だからとにかく警戒を!と騒いでしまった手前、予想したほどではなかったという印象を与えてしまいました。

が、勢力圏は実は大きかったのだそうです。

暴風圏が460kmとの予想に対し、実際は495kmとなり、被害の範囲が広がりました。やはり怖がった方が良かったのです。

瞬間風速に関しても、

80メートルが吹くかも!

と脅されていたのが、そこまで行かなかったので、

なーんだ!

との声が出たようですが、

観測所の上を最凶の雲がたまたま通らなかっただけかもしれません。2015年には949hPaなのに、81.1メートルを観測したことがあったそうです。

狼少年扱いされた予報官からしたら、

「なぜあなた方は中心のhPaばかり気にするのか」と言いたいでしょうね。

要するに、台風の怖さも肉の旨さも総合的なもの。

hPaだけ

A5だけ

で評価してはダメと思います。

本日もご愛読賜り、誠に在り難うございました。
弊ブログは2010年3月1日に連載スタートし本日は3.851目の投稿でした。引き続きご愛読を。

Filed under: ぼやき部屋 — F.Sumiyoshi 12:00 AM  Comments (0)