住吉史彦の29大ニュース 2010-2019 その11

さて弊ブログは10周年までラスト一ヵ月に入りました。
ラスト一ヵ月はこの十年間を振り返る月にしよう、10大ニュース 2010-2019を選ぼうと思って、トライしてみましたら、29個も選んでしまいました(笑)
うーん、困ったな。
でも、これで行かせていただくことにしました。29はニ・クだし、今月はちょうど29日あるし。
と、いうことで、住吉史彦の29大ニュース2010-2019が始まりました。一か月間おつきあいいただいておりまして、本日は、その11です。

<29大ニュースその11>
2015年5月 家畜改良技術研究所が設置した「牛肉のおいしさ総合評価指標開発事業」の「推進検討委員」に任命されました。

役所や公的団体が設置する審議会の議員はいくつかお引き受けしていますが、味のことを論じる審議会の議員に任命されたのは、実はこれが初めてでした。光栄に思うと同時に、大いに勉強させていただくべく、お引き受けしました。
この委員会は、家畜改良技術研究所が3年間かけて取り組む「牛肉のおいしさ総合評価指標開発事業」の内容を検討する仕事です。
この「おいしさ総合指標」とは、
「食品のおいしさは、味、香り、食感を総合した評価であるが、理化学分析等の測定値、専門家によるおいしさの評価および消費者の嗜好性調査を行って、おいしさを総合的に評価する指標を開発する。」
というものです。
上手く行けば、ようやくA5とかB4とかから離脱できます。
あれはですね、肉の見栄えの評価なんです。
サシの入り具合とか、傷とか、健康状態とか。そういう話しなのであって、食べて味を判定しているんじゃありません。目視のみで決めています。
牛肉の味を判定する指標はなく、食べて美味しい牛を買うには、A5とかB4とかだけの情報では不足なんです。
今後この「おいしさ総合評価指標」が確立できれば、客観的に評価できるわけで、間違いなく便利になるだろうと思われます。しかも、これまで研究が遅れていた「香り」についても今回中心物質を特定して行きたいということなので、結構な取り組みと思い、お引き受けしました。

本日もご愛読賜り、誠に在り難うございました。
すき焼き「ちんや」六代目の住吉史彦でした。

Filed under: すき焼きフル・トーク — F.Sumiyoshi 12:00 AM  Comments (0)