新元号グッズ
元号「令和」を検討する有識者会議が開かれている間、あるテレビ番組が中継していたのは、
日本一早く新元号グッズを売りだそうと準備している会社
でした。その会社さんは食器メーカーで、官房長官が元号の額を掲げた瞬間に、その画像をコピーして採り込み、それを食器にプリントしようと準備していたのでした。
会社の人はインタビューに答えて、
一発勝負なので万全の準備をして臨みます!
と得意満面の表情を浮かべていました。
それを視た時、私は大変申し訳ないことながら、
格好悪いなあ。
なんてカッコ悪いんだ!
と思ってしまいました。カッコ悪いと感じた理由を考察してみますると、自分の商才を誇っているように見えたからです。
画像を即モノにプリントする技術は今や特段目新しいものではなく、この会社さんの自慢になるような新技術ではないですね。だから、ここで自慢できるのは、その技術を「日本一早い新元号グッズ」に転用するというアイデイア、すなわち商才だけです。それなのに自慢げに見えたので、私はカッコ悪い!と思い、視ていられなかったのです。
もしかしたら、その会社の人はカメラマンから
笑顔下さい!もっと笑顔下さい!もっともっと笑顔下さい!
と強制されていたのかもしれません。中継で持ち上げておいて、スタジオで貶して笑うという演出意図があったかもしれません。実際、中継が終わって画面がスタジオに振られた瞬間、キャスターの人は、
これを見て「だからどうなんだ」とか言っちゃダメですよ!
とコメントしてスタジオの笑いを誘っていました。
ああ、私はもしテレビに出る機会があっても、こういう風にはなりたくないです。
このブログの読者さんなら、私が昨年の夏から系列レストランの「ちんや亭」のコンセプトを「肉の食べくらべレストラン」に変更し→美味しい肉を少しだけ食べる行為を「ちょい食べ」と呼んで、比較的上手く行っていることをご存知だと思います。
3月末までやっていた、肉の食べくらべキャンペーン「ちょい食べGO」も成功でした。
ですので、これについて自慢たらしい気分は当然持っています。
・肉と言えば「ガッツリ」ばかりの世の中に「ちょい食べ」というアイデイアを持ち込んだことについて。
・少量メニューを導入したことで、フードロス削減と労働時間削減につなげたことについて。
・急にメニュー数が倍増しても対応してくれるスタッフがいることについて。
当然自慢たらしい気分は持っています。
が、それを公共の電波に晒すことは、よくよく慎重に考えねばなりません。
それはカッコ悪いです。商才自慢はカッコ悪いです。
テレビに出る機会があっても、仏頂面で、カメラに向かってガンを飛ばすような風情で出よう(笑)と固く決意した4月1日でした。
令和元年、誠にお芽出とうございます。
あ、それは未だか・・・
追伸
令和の新時代に向け、「ちんや」は「肉のフォーティエイト宣言」を致しました。ご理解・ご愛顧賜りたく、お願い申し上げます。