早慶交歓戦

仲見世の江戸玩具の店「助六」さん一家が「週刊東洋経済」に載っていました。
「助六」木村吉隆さんは、2016年に刊行された拙著『浅草はなぜ日本一の繁華街なのか』の中で私が対談させていただいた、浅草の九人の旦那衆の一人ですが、浅草の九人の旦那衆の一人ですが、学校の先輩でもあります。
で、この雑誌の連載「誌上早慶交歓戦」のコーナーに登場したというわけです。義塾の先輩の中には大企業の経営者や政治家が大勢いますが、浅草の商店主を選んで載せてくれたことは嬉しいですね。
さて、その木村さんは1937年浅草に生まれ。義塾の経済学部卒。会社勤務の後、79年に家業である江戸趣味小玩具販売店「助六」を継いで五代目主人となり現在に至ります。
四代目である御父上も義塾のご出身でしたが、この方が立派な方で、戦後の食糧難の時代にも、江戸玩具を売り続けました。食うものにも困る時代ですから、昔風の玩具など、まず売れないのですが、我慢し続け、それによって江戸の職人技がつながりました。
その御父上の後を受けて、当代も職人を大切にする姿勢を貫いておいでです。
同じ雑誌の前の方には、不動産投機に関する、ゲンナリする記事が並んでいますが、「早慶戦」のコーナーが一服の清涼剤になっていました。

追伸
令和の新時代に向け、「ちんや」は「肉のフォーティエイト宣言」を致しました。ご理解・ご愛顧賜りたく、お願い申し上げます。

Filed under: すき焼きフル・トーク — F.Sumiyoshi 12:00 AM  Comments (0)