2017年11月7日
語源
あるテレビ番組で「すき焼き」「割り下」「シラタキ」の語源を紹介するとかいうことで、弊店で収録がありました。
まず「すき焼き」については、弊ブログの2013年5月13号をご覧ください。
次に「割り下」です。
「割り下」は「割り下地(したぢ)」がつまったもの。料理のベースとなる下地を、調味料の割合を勘案しながら作ったものが「割り下地」です。
だから、すき焼きの割り下だけを「割り下」と言うのは変なのですが、なぜか、すき焼き以外には、あんまり言わないですね。
あまり言わないので、言葉としての認知度が低くなり、最近では「割り下」のことを「タレ」という人が多いです。
「タレ」は「垂れ」です。
調味料の製造過程で、もろみを布袋に入れ→それを搾りますが、その時袋から垂れ出てくる様を観て「タレ」と呼ばれるようになりました。だから、それをさらに何種類かまぜ合わせて鍋の中に溜めた場合は、やっぱり「割り下」だと私は思います。
さて、「シラタキ」は「白滝」。
「シラタキ」を作るには、コンニャク芋の粉と石灰を混ぜ合わせ、固まらない内に、小さい穴から湯の中に押し出して→固めます。
押し出す時に、細い糸状の物なので「白滝」に見えるという次第です。オツなネーミングですね。
今度カノジョとすき焼きを食べる時、ウンチクたれてみてはいかがでしょう。
本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて2.810日連続更新を達成しました。 すき焼き「ちんや」六代目の住吉史彦でした。