登録査定

商標『牛ゅっとハート』について特許庁より「登録査定」の連絡があった、と弁理士の先生からメールが来ました。

「登録査定」なる用語の意味は、勿論私は分かりませんが、これから登録料納付などの登録手続きをして、それが終了すると「商標登録証」が送付されてくるのだそうです。

そこまで済むと、ついに®を付けて宣伝をすることができるようになるそうな。

GW連休前に出願して、「半年かかる」と言われていましたが、意外に早かったです。

まあ、こんな滑稽な商標を、しかも脂という分野で出願するヤツなど他にいないでしょうから、審査はアホみたいにカンタンだったかもしれません。弁理士の先生も商談中笑ってばかりでした。

さて、こんな商標登録をすることについて「???」と思っている方も多いでしょうから、ここで改めてお話ししておこうと思うのですが、そもそも、

『牛ゅっとハート』はハート型に成型した、牛の脂です。すき焼きをする時に、最初に鍋に敷く、あの脂です。

ネーミングは社内で投票をして、その中から選びました。なかなか上手いネーミングだと思っています。

ネーミングは上手いと自賛しておりますが、牛脂をハート型に成型する技術自体は、そんなに難しいことではありません。以前にも誰かがやっていたかもしれません。

しかし私ほど、このハート型牛脂に執着して、商いの根幹に据えようと考えた者はいないと思います。

すき焼きという料理は、人のハートと人のハートが触れ合う席で食べる料理で在って欲しい、そういう私の心底からの願いを、この商標が象徴しています。

だから、以前に試した誰かと私を区別したいです。区別するためには、

・名前を付けること、

・その名前を天下に公表すること

が必要だと考えました。で、商標登録なのです。

話しはやや大げさに成りますが、これにより私と「ちんや」は「オンリーワン」の存在に成ります。そうなれるようにするのが「知的財産」というものだ、と私は認識しています。

・・・てなことを考えておりましたら、なんと、

『DJポリス』を商標として出願したヤツがいるそうです。

警視庁機動隊の、あの彼氏が出願したのではありません。出願した商品区分が「携帯電話機用ケース」「タブレット型コンピュータ用ケース」だと言いますから、そちら方面の業者なのでしょう。

反感を買って、売れないと思いますけどね。

そう言えば以前、慶應義塾の応援歌の題名を、卒業生が商標として自社の商品名に使っていて、義塾当局が困っている、という話しを聞きました。

さてさて、『DJポリス』はどうなりましょうか。

特許庁さん、ご賢察を!

追伸①

単行本『東京百年老舗』に載せていただきました。

21人のフォトグラファーたちが、歴史と伝統を現在に伝える「老舗」の魅力を余すことなく写しだした写真集です。

時代が変わっても、変わることのない老舗の魅力が、ここにあります。

くわしくはこちら↓です。

追伸②

「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。

この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。

その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。

現在の笑顔数は361人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。

皆様も、是非御参加下さい!

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.241日連続更新を達成しました。

毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

Filed under: すき焼きフル・トーク,ぼやき部屋 — F.Sumiyoshi 12:01 AM  Comments (0)