すき焼きを現代に活かす~商いは、楽しく・古風に・斬新に⑩
「浅草法人会」さんの主催で講演会をさせていただきました。
演題は「すき焼きを現代に活かす~商いは、楽しく・古風に・斬新に」でした。
おかげ様にて募集定員を超えて満員になり、実に恐縮なことでした。
このページでも公開して参りますので、ご笑覧下さい。長いので14回に分けて公開しています。
なお内容は、「法人会」さんが相手ですから、経営者の方向きにアレンジしてございます。
<以下本文>
フェイスブックなんてものはそもそも、自分がハッピーな姿を人様にひけらかすツールです。自分は、
・こんな高級な店に行けるほど、経済的に成功しているんだ!ということを示す画像か、
・自分は一緒に食事をする仲間に恵まれているんだ!ということを示す画像が必要です。
前者を志向している人は料理や内観をカシャカシャ、後者を志向している人は記念写真を撮りたがります。
そう、お客様はフェイスブックやツイッターにUPする写真を撮ることが最終目的で、すき焼き屋に見えているのです。だから、その写真が上手に撮れなかったら、盛り上がって見えなかったら、すき焼きが美味くても、目的が達成されたことにならないのです。
ですので、弊店のスタッフには、お客様が記念撮影をなさりたい場合は積極的にシャッターを押して差し上げよう。さらに!それだけでなく、最高の笑顔の写真が撮れるように盛り上げて差し上げよう、と言っています。
そこが滅茶滅茶重要だ、とハッキリ認識しないとNGです。
盛り上げるところまでが、我々の本業なんです。店サイドとしては「すき焼きを食べさせれば終わりで、そこまでが本業」と思ってしまいがちですが、間違いです。だいだい、ですね「シャッターを押して下さい!」と言われて押すだけなら、中世の召使いと同じレベルの労働ですね。
そこを一段階超えて、素晴らしい笑顔が撮れるよう、盛り上げて差し上げれば、きっと、「ちんや」のお姐さんが上手く盛り上げてくれたので、良い写真が撮れたなあ!と御客様の思い出の中に記憶して貰えます。それが働く者としての生きがいと言うものではないでしょうか。
SNS時代は、そこまでやって、それでやっと任務終了と思わないといけません。
で、具体的にその方法ですが、笑って下さい!笑顔下さい!は、あまり上手く行きません。むしろ緊張してしまいますね。
どうするか、と申しますと、 Su-ki-ya-ki!! と叫ぶことをちんやでは推奨しています。外人さんがSay Cheese!! と言う時は「チー」にアクセントがありますから、自然と口が横に拡がって歯が出て笑顔に見えます。
でも日本人が「ち~ず~」と言うと「ず~」にアクセントが付いて、皆オチョボ口に成ってしまいます。良くありませんね。
デパートやホテルなど接客業の皆さんは、出勤前に鏡を見てWhiskey!! と言うようです、これも「イー」で、口を左右に開く練習という意味で同じですが、やっぱり日本人ならウイスキーよりスキヤキですよね。
「スキヤキ~!」と叫べ、きっと思い出に残る、最高の笑顔の写真が撮れます。
この話しは皆さんには下らない話しに聞こえると思います。しかし、こういうことが大事だと私は断言します。
何故ならば、すき焼きという商品は売りにくいが、すき焼きの思い出という商品なら売れるから、であります。
その写真がネット上にUPされれば宣伝にもなります。これからは、SNS上にどれだけ、その店で撮られた画像がUPされているか、それが一つの指標に成ると思っています。
今日は鰻の「川松」さんも見えてますが、鰻屋さんで宴会をして、その後記念撮影するとしたら、なんて言いますか?はい、皆さんご一緒に「う~な~ぎ~!」ですね。
「常盤堂」さんも今日は見えてますが、なんて言いますか?「かみなり~!」「おこし~!」でも、どっちでもOKですね。是非是非採り入れていただきたいと思います。
もう一つ現場で出来る一つの実例をあげてみましょう。
<この話しは長いので14回に分けて公開しています。続きは明日の弊ブログにて。>
追伸①
「ぴあMOOK 旨い肉 2014 首都圏版」
~感涙必須の旨い肉200軒 に「レストランちんや亭」の、ハンバーグとサイコロステーキを載せていただきました。
ご購入は、こちらです。
追伸②
「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。
この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。
その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。
現在の笑顔数は353人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。
皆様も、是非御参加下さい!
本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.225日連続更新を達成しました。
毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。