Twitter大好き人間②
<Twitterハード・ユーザー限定、今こそ宮崎牛を食べる会>を主催しているため、私がTwitter大好き人間と思っている方もおいでと思いますが、必ずしもそうではありません。
文明の利器は「使いよう」ですが、私が「イヤな感じだなあ」と思う使い方をしている方もおいでです。
昨日は、今回の<宮崎牛を食べる会>に関連させて、Twitterの良い面をお話ししましたが、今日こそは、「イヤだなあ」の方をお話ししたいと思います。
それは⇒ 「共同購入型クーポンサイト」
飲食業に関係のない、知人の会社経営者何人かに、
「共同購入型クーポンサイトって、ご存じですか?」
と聞きましたら、3人に1人くらいの割合でご存じでした。結構普及してきたことがわかります。運営会社も、100社以上、雨後の筍のごとく出来てきており、そういう会社から「ちんや」へも頻繁に勧誘の電話がかかります。
ここで、まだご存じない方のために説明いたしますが・・・
①客は、こうしたサイトに載っているクーポンの中から、利用したいものを見つけ、ツイッターなどのつながりを利用して、同じクーポンを利用したい人を、一定人数集めます。客が自分で他人に利用を呼びかけるのです。
②そうやって客が一定人数を集めると、大きな割引率で商品を購入できるクーポンを手に入れられる、という仕組みです。
このやり口は、Twitterなどの「リアルタイムウェブ」の流行やiPhoneなど「スマートフォン」の普及によって、瞬間的に他人に情報を伝えることが一般的になったことを効果的に利用したやり口です。
客が自分で人数を集めるので「共同購入型クーポン」と申します。そして、その人数を集めるのに利用されているのが、主にTwitterなのです。
このやり口は、店側にとっては、必ず一定の人数が集まってくる、というメリットがあります。人数が集まらなければ、そのクーポンは「流れ」ますので、その場合は値引きはしなくて済みます。
しかし、その人数を集めるための「大きな割引率」というのが大問題でして、3割引とか半額とかが当たり前の世界なのです。だから、
席を空かせておくよりは良い。とか、
新規の客を獲得するための宣伝費と思えば良い。とか考える飲食店の経営者が利用しているようです。
まあ、たしかに合理的ですから、使いたい方が使うのは結構と思います。夏場には弊店もお客様に不自由しますから、「席を空かせておくよりは良い」という気持ちは分かります。
しかし、このやり口で人を集めるための、誘い(=ツイート)文句は、やはり値引きがメインだということを忘れてはいけませんよね。
値引き以外のクーポンが絶無とは申しませんが、やはりメインは値引きです。原価がかかる商売なのに焼肉屋さんの利用が目に付くのが不思議です。
このように集客の話しが進んでいく中で、ユーザーと店の間に、あまり共感の関係・信頼関係が無い状況なのが気分の悪いところです。
私が「イヤな感じ」と申すのは、そこです。それに、ちょっとしたデフレ圧力ですよ、これは。
利用している御店の経営者の方は、一度来店させれば次回リピートも期待できる、と思っておいでかもしれませんが、値引きに惹かれて来た人を、もう一回来させるのに、再値引き以外にどういう方法があるのか、私は不勉強で知りません。
値引きに惹かれてやって来た人を相手に、なにか違う、独自の価値を提案して、共感していただき、再度来店させる、しかも定価で来店させることが出来るなら、それは大した御店です、尊敬します。
でも、どうでしょう、それって結構大変ですよね。
昨夜のTVニュースでも、この話しを採り上げていて、その店はナント80%OFFだったのですが、インタビューされた客は、
「クーポンが無ければ、こういう店はゼッタイ来ない」と言っていました。
客の方は「次はどこの店が安くなるだろう、楽しみだね、ひひひひ。」なんていう話題を肴に飲んでいたんじゃあないでしょうか。
80%OFFの御店の皆さん、半額の御店の皆さん、頑張って御店の独自の価値を、お客様にPRして下さい。共感していただけると良いですね。ひひひひひ。
追伸
<Twitterハード・ユーザー限定、今こそ宮崎牛を食べる会>の応募受付をしています。
Twitterを使って楽しみながらチャリテイーに参加できる、歴史上最初のイベントです、たぶん。
是非ご応募下さい!
詳しくは、このブログの11/27号をご覧下さい。
本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて288日連続更新を達成しました。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。
「ちんや」創業130年記念サイトは、こちらです。「すき焼き思い出ストーリー」の投稿を募集しています。
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