禅の精神とお茶の心

国際観光日本レストラン協会の理事会とセミナーが滋賀県八日市の「招福楼」さんで開催されましたので、参加しました。東京駅前の丸ビルに支店がおありですが、その本店ですね。
「招福楼」(しょうふくろう)さんのお料理は「禅の精神とお茶の心を基とする料理」です。
明治初期に「建築道楽」と言われた初代が創業し、その空間や精神を今日に伝えておいでです。空襲に遭っていないというのは、本当にうらやましいことです。
その「お茶の心」は特定の流儀によってはいないとかで、部屋ごとに遠州風だったり、宗和風だったりします。
お庭も素晴らしくて、四季おりおりに訪れる人がおいでだとか。一年中すき焼きの弊店とは大違いですなあ。
「結構」の一語でした。
滋賀県は京都の勢力圏というイメージがあるので、塩加減も薄口かと思いきや、思いの他「あたり」が強めで、京都の料理屋さんたちも「強めやね」と言いあっていました。東京下町の私には普通でしたが、それより面白かったのは、酸味を加えて塩の角を取っていたことです。結構なお味でした。
・・・と思いながら、帰路につきますと、乗り換えの米原駅のホームに有名な井筒屋さんのうどんコーナーがあるではないですか。メニューを眺めますると、
「梅うどん」
う、梅、うどん?
俄然チャレンジしますと、普通のうどんに梅干しを一個投入しただけでしたが、なかなかオツな味。汁を全部飲み干してしまいました。ぐび。
美味しい湖国の旅でした。
御馳走様でした。

追伸⓵
東京商工会議所が主催する、第16回「勇気ある経営大賞」において、株式会社ちんやが「奨励賞」を受賞させていただきました。
受賞理由は、
「格付や等級ではなくすき焼きにあった肉の提供に向けた挑戦(適サシ宣言)」でした。
権威ある賞を弊社が受賞できましたのは、ひとえに皆様のご愛顧の賜物とあつく御礼申し上げます。

追伸⓶
今夏8月4日より「ちんや」ビル地下1階の「ちんや亭」が、
「肉の食べくらべレストラン」として再スタートしました。
今回すべての肉メニューに「ちょい食べサイズ」(ハーフサイズのこと)をご用意することに致しました。
くわしくは、弊ブログの8月4日号をご覧くださいませ。

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて3.164日連続更新を達成しました。
すき焼き「ちんや」六代目の住吉史彦でした。

Filed under: 飲食業界交遊録 — F.Sumiyoshi 12:00 AM  Comments (0)