2016年1月22日
好き嫌い
とある有名な料理人の方、これまで葱がお嫌いでほとんど食べなかったとかですが、ある日来店され、「ちんや」のすき焼きの葱を食べて「これは美味しいね!」と言って下さいました。
葱屋さんに言わなくちゃ!
そう言えば、実は「ちんや」の肉についても、肉が嫌いな方が食べられるという話しがありますが、原因は分かりません。
私の推測では、おそらくは、バランスだろうと思っています。
葱の硫化アリルや牛肉の獣臭さは、それが好きな人にとっては好ましいものですが、それが嫌だ!という人には嫌なものです。
その嫌な感じが、「ちんや」の強烈に甘辛い割り下とバランスしてしまうのだろうと推測します。
これは「味の対比効果」と同じような現象だと思います。苦いコーヒーに砂糖を入れると、苦味物質が減ったわけでもないのに苦く感じなくなりますが、あれと同じです。
「ちんや」のすき焼きは甘辛が強烈なだけでなく、さらに肉を熟成させたことで旨味が濃くなっており、それがまた葱の嫌味とバランスします。さらにさらにまた融点の低い脂が嫌味物資と溶け合ってコーテイングしますから、それによっても抑え込まれるのだろうと思います。
葱や肉が苦手だという方、「ちんや」のすき焼きに誘われた時、
仮病で欠席しよう!と思わずに、一度是非トライしてみて下さい。
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