角さんとすき焼き
角さんの命日は12月16日。没後20年以上たつと言うのに、未だに話題になるというのはスゴいことです。
旧臘のことですが、「週刊新潮」に
【「田中角栄」追憶の証言者】大平と角栄が2人でつついたすき焼き鍋に秘密があった
という記事が出ていました。
大平正芳・元総理は田中政権で外相を務めて日中国交正常化を成し遂げ、その後も角さんと盟友関係にあったと言います。
で、その二人が会う時は、すき焼き。
大平の娘婿である森田一・元代議士(81)が語るところでは、
「特に印象的なのは築地にあった「栄家」というすき焼き屋を2人で訪れた時のエピソードですね。」
「角さんは折に触れて「歴代総理の中で百姓出身は俺と大平だけだ」というほど、大平に親近感を覚えていたんですが、味つけの好みだけは正反対。甘党の大平はすき焼き鍋にどんどん砂糖を入れる。一方の角さんは醤油が大好きなので、ドボドボと注ぎ込む。結局、鍋の中は滅茶苦茶な状態になって、味も何も分からなくなってしまった。当然、食べられたものじゃない。それからというもの、2人ですき焼き屋を訪れる時は大平の鍋と、角さんの鍋を別々に用意するようになったのです。」「お酒にしても、角さんはビールと日本酒をがんがん呷りましたが、大平はビールを一杯飲んだら、あとはお茶だけ。会話も角さんが7割方まくし立てていた。」
大平さんは香川県出身ですき焼きに大根を入れるのが好きだったとも聞きます。
国の特別会計の無駄のことを「母屋(一般会計)でおかゆを食って辛抱しているのに、離れ(特別会計)で子供がすき焼きを食っている」と言った塩川正十郎さんも昨年亡くなり、今時の政治家に、すき焼き話しがないのが私はチト寂しいです。
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