負の連鎖
正月の報道特番が、世界の「負の連鎖」を大きく採り上げていました。
もちろんテロ→空爆→テロ→空爆→テロ
という連鎖のことです。それを止める方法について私には何の見識もありませんが、それを視ながら、料理屋にも「負の連鎖」があるよなあ、と思いました。
客の理不尽な振る舞い→店員の不親切な接客→理不尽→不親切→理不尽
というヤツです。
これを断ち切ることが料理屋の店主にとって極めて大事だと思います。
こういうことになりがちなのは、『お客様は神様です』という言葉を、客は何を言ってもやってもOKと曲解してしまっている人が多いからです。
三波春夫さんの言った『お客様は神様です』の真意は、株式会社三波クリエイツさんが公式サイトで説明している通り、何でもOKとは違うものです。 そのサイトによりますと真意は、
「歌う時に私は、あたかも神前で祈るときのように、雑念を払って澄み切った心にならなければ完璧な藝をお見せすることはできないと思っております。ですから、お客様を神様とみて、歌を唄うのです。」
客=神と思って唄えということは逆に言えば、現実の客は神ではないという意味です。だから個々の客の理不尽な要求に店員が合わせることはない、という結論になります。
例えば、実際の問題として、午後2時半からの予約の時間を早めて欲しい、それが出来ないのなら予約をキャンセルするぞ!という電話がかかってきた時に、それを受けた者はどうしたら良いのか?私は、
はい、未だ前の方が食事をなさっていますから、早めることは出来ません。お代は頂戴致しますが、それでもキャンセルなさいますか?
と返しています。度を越した勝手な振る舞いを私は認めません。一方、ご病気やお怪我の場合はお代はいただきません。
そして、それ以前に、お人柄が素敵な方がたくさん来て下さるように努力をしています。
すき焼き思い出ストーリー、すき焼き川柳、記念日割引制度など、みなその為です。素敵なお人柄の方々で店がいっぱいになれば、店のスタッフも気持ち良く働けます。
この店の中だけは「負の連鎖」が生まれないようにしたいものです。
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