波乱万丈
2/7二条彪先生の「台東区若手経営者サポートセミナー」の最終講がありました。
最終講はゲスト講師の講演で、日本電鍍工業・社長の伊藤麻美さんという、私より少し若い女性社長でした。
で、お話しを聞いてビックリ。
波乱万丈というか、壮絶というか。
この方は、父上が創業した会社が、後継社長の放漫経営によって倒産しかかっていたのを再建された方なのですが、そもそも会社を継ぐ気はまったく無く、社長に成った時点で、社業のメッキのことは勿論、経営についても完全な素人だったのだそうです。
その素人さんがピンチということで呼び戻されて、32歳で社長に成ったのだそうです。
まず、いくら親の作った会社でも、倒産しかかっていている会社の社長に成ること自体が驚きです。
当然巨額の負債を個人で連帯保証させられますが、自己破産しても命は取られない、
ということで決意されたそうです。
しかも、継ぐ理由は「従業員を守るため」。会社を継ぐ気がまったく無かったので、守ろうとしている従業員さん達とも面識がないのですが、しかし父の育てた人達だから、父に感謝する意味で守ろう、と決心なさったそうです。
倒産しかかっていている会社なので、社長就任後も、毎月の資金繰りは綱渡り。銀行交渉などでは屈辱の連続だったそうです。
しかし、やれないことはない、と凌ぎ切って6年。正常化に成功されました。
今は社員を愛し、幹部に育てることがテーマなのだとか。
その経緯をここにくわしくと長くなります。ネットにもあちこち登場されていますので、そちらをご参照いただくことにしますが、なにしろ印象に残ったのは、言い切る力です。しかも、人間の本質に関わることを、小気味良いくらいにポンポン言い切られます。
例えば、
「決意する」
「感謝する」
「守る」
「愛する」
言い切ったら当然、そこから逃げられませんから、避けて通る人間が多い中、こういう方もおいでなのだなあ、しかも私達と同じバブル世代にこういう方もおいだったのだなあ、と感心しました。
私はと言えば、このブログをスタートさせた時、実は「1年間は連続更新するぞ」と「決意」していたのですが、自信が無かったので公言はしませんでした。格好良くないですね。
爪の垢を貰っておけば良かったです。
追伸
「台彪会」会長として、「ニッポン全国彪友会ー台東万博!」を計画しています。
二条彪先生の門下生約200m人が集まる、一大交流会です。先生のメルマガを取っている方なら、どなたでも参加できます。
2012.4.20(金) 浅草が燃えます。
詳しくは、こちらをご覧下さい。
本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて711日連続更新を達成しました。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。
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