春休み
春休みだからか、若い人が浅草に来て下さっています。
卒業旅行が禁止されているので、その代わりなのかもしれません。
年配者が引き続きホームステイしているので、若い人が多く見えるのかもしれません。とにかく目立ちます。
そして、カレ・カノジョ達が楽しそうにやっているのは、
歩き食い・・・
私達の世代は歩き食いは不謹慎と教わりましたし、実際問題として、ゴミが路上に捨てられるとか、汚れた手を拭かずに他のお店の商品を触るとか、トラブルもあります。
が、カレ・カノジョ達の表情は、とにかく楽しそうです。
浅草に行ったら歩き食いをしてみたいと楽しみにして来る人もいるとか。浅草には「縁日感」があって、その一部が歩き食いなのかもしれません。
その様子を見るにつけ、こちらの考え方を修整する必要があるのかなあとも思います。
浅草には過去歴代新奇なものが次々と登場してきました。
そして、その中には最初不謹慎と言われたものもありました。
22日の弊ブログに書いた「浅草オペラ」もそうでした。
「鬼滅の刃」の時代=大正初期の浅草で一番人気があったのはオペラでしたが、その若いファン(当時「ペラゴロ」と呼ばれました)は熱狂的でした。
「ペラゴロ」は、今日のアイドルの「追っかけ」に似ています。その非常識ぶりが、当時の日本で始まったばかりのイエロー・ジャーナリズムの恰好のネタになりました。
オペラ女優ごとに「推し」の集団が出来て、幟をたてて行進、他の推し集団と行き会えば一触即発。
一人のゴロが他のゴロを出し抜いて女優を口説き、アフターの食事に連れ出せば大問題・・・と現代と同じ構図ですね。
西洋のオペラを正しく紹介するという観点ではまったく不謹慎ですが、多くの人が喜んでいた事実は残ります。
まずはゴミの汚れた手の問題を解決して、それでも禁止すべきか考えた方が良いかもしれません。
本日もご愛読賜り、誠に在り難うございました。 弊ブログは2010年3月1日に連載スタートし、本日は4.045本目の投稿でした。