11年
弊ブログは2010年3月1日に連載スタートし、本日で11年になります。
10年だった昨年の今ごろ既にコロナ感染拡大は始まっていて、目出たさも半端な感じで10年を迎えましたが、改善せずにそこから一年経ってしまい、本当に残念なことです。
もちろん、世界の中で比べれば、日本の被害は比較的軽い方です。
日本とほぼ同じ人口のメキシコで18万人以上の死者が出ているのに対して、日本は7千人台で、24分の1程度です。コロナ以外での超過死亡も認められないそうです。これは不幸中の幸いと言えましょう。
そうなった理由については
様々に研究されていて、私などに解説できるわけもないですが、確実に言えることは、日本人の規範意識の高さでしょう。
「同調圧力」と言っても同じですが、街でノーマスクの人は、まず見かけません。
最近ではマスクの材質までも、やれウレタンはダメとかお叱りが入るので、マスクをつけないとか論外の状況です。
海外では人々の様子は違います。ロックダウン反対のデモが起きたりして、それに参加している人々はノーマスクが大勢います。
レストラン従事者のデモもあります。フライパンをガンガンたたいてアピールしたりするようです。
日本では料理屋のデモは起きていません。
日本の料理屋は自分の店が亡くなるかもしれないのに休業・時短要請に応じていて、デモはしません。自分の利益より全体の利益を重んじる行動ですね。
私は、日本人が徹底して感染対策をしている背景に、「自分の利益より全体の利益」という人が、社会の中に多くいることを挙げておきたいと思います。
そういう人さえいるのに、一般人が協力しないとか考えられないというのが日本人の心情で、単なる「同調圧力」とは少し違うのかなと思っています。
日本は古来災害の多い国です。この国は、地球のプレートがぶつかり合う所にあり、しかも台風の通過するルート上にありますので、毎年のように被害があり、日本人はそのたびに多くのことを学んできました。その中に、
「自分の利益より全体の利益」という教えがあったと思います。
今月は東北の震災から10年でもありますが、あの時も人々がそのように行動してことは記憶に新しいですね。
ブログ11年目、震災10年目の日に、そんなことを考えました。
コロナの早期収束を祈念します。