利便性

今日は全編ボヤキです。

「利便性」を軽視してきた結果、今大変困っています。

料理屋と申しますものは「利便性」と対局にあるところだと私は思ってきました。無駄な時間をあえてつくり、それを楽しむ所だと思ってきました。

すき焼きの鍋を囲んで、気のおけない者どうしの緩やかな時間を提供するのが私の仕事だと思ってきましたので、

すぐ受け取れるシステム

とか用意してございません。

聞けば、世間にはハンバーガーを予約しておけばすぐ受け取れるアプリがあって、それがコロナ下で好評なんだとか。

スマホさえあれば予約がカンタンに出来て、決済も出来てしまい、店に車で乗りつければ、ほぼ非接触で品物を受け取れるとか。

弊店と、そのハンバーガー店の間には「食べ物」という共通点はあるものの、時間の捉え方は、まったく別物です。

「利便性」を軽視してきた結果、今大変困っています。

追伸、10月26日の「あさくさ食たび」に出演させていただくことになりました。「あさくさ食たび」とは、浅草の料理人がオンライン講義で、全国の皆様に「浅草の食の道案内」をするというもの。視聴ご希望の方は、こちらです。

本日もご愛読賜り、誠に在り難うございました。
弊ブログは2010年3月1日に連載スタートし本日は3.883目の投稿でした。引き続きご愛読を。

Filed under: ぼやき部屋 — F.Sumiyoshi 12:00 AM  Comments (0)