砂場

東都のれん会・東若会の新年会が老舗蕎麦店「室町砂場」さんで開催されました。若くもない私ですが、参加させていただきました。
ときに皆さん、蕎麦屋さんには「〇△砂場」という屋号のお店が多く、「大阪屋砂場系列」と言いますが、その「砂場」って何でしたっけ?
はい、それは砂場に蕎麦を埋めて熟成させているわけでは勿論なく(笑)、大阪城の砂場に由来します。
豊臣秀吉が大坂城を築く際の、資材の砂置き場が「砂場」です。城が完成した後で、砂場跡地一体が遊郭になって賑わい、そこの蕎麦屋が有名になったという次第です。
江戸開府とともに蕎麦屋は江戸に進出。場所は麹町で、その店を江戸では「砂場本家」と言ったそうです。
で、「室町砂場」さんは、その「砂場本家」から暖簾分けして、1869年(明治2年)、日本橋本石町に開業し、この年を創業年としています。
お店は100席と結構な大店で、1階は広々。二階には宴会ができる座敷があります。我々の新年会もそこ。
酒肴も様々出て来て、いや、日本酒にあいますなあ。
うーい、ひっく。

本日もご愛読賜り、誠に在り難うございました。
弊ブログは2010年3月1日に連載スタートし、本日は3.624本目の投稿でした。3月1日まで無事連載が続けば10周年になる予定です。引き続きご愛読を。

Filed under: 飲食業界交遊録 — F.Sumiyoshi 12:00 AM  Comments (0)