30・10運動

昨年「食品ロス削減推進法」が施行され、いよいよフードロス削減が国民的課題になってきました。
当然飲食店も取り組まないといけませんが、厄介なのは宴会の食べ残しです。
宴会の食べ残しについては、30・10運動(さんまるいちまる運動)が知られています。
まず乾杯から最初の30分間は席について料理を楽しむ。そしてお開き前の10分間は自分の席に戻って料理を残さず食べようというものです。宴会になると、席を離れてお酒をついだりつがれたりということがよくありますよね。その結果、手をつけられないままの大量の食べ残しが出てしまう、それを防ごうというものです。
2011年に松本市で始まったと言われています。
各地の自治体が呼びかけてはいるようですが、民間ではあまり聞きません。それだけ難しいということだと思います。
弊店でも残念ながらデザートの食べ残しが多いですね。幹事さんがデザートの存在自体を忘れてしまっていることが多いからです。その宴会を何時に終えたいのか、明確なイメージのない幹事さんが多く、成り行きまかせのことが少なくないです。
会の中の長老さんがだんだん疲れてきて、おい、もう、そろそろ終わろうよ!と言いだして、それで急に、
宴もたけなわですが・・・
となります。
店の側としてはデザートを出したばかり、場合によっては、まだ出していない(!)内に急に「たけなわ」ですから、フードロスは減らないわけです。
それ以前に、宴会で食事をすることより人脈づくり・名刺交換の為に来ている人もいます。そういう方にとっては、正直食事は興味がないことです。(30+10)分間も席についていろというのは営業妨害でしかないですね。
まずは料理業界、食品業界の宴会から改善を始めるべきですが、結構、難題だと思っています。

本日もご愛読賜り、誠に在り難うございました。
弊ブログは2010年3月1日に連載スタートし、本日は3.614本目の投稿でした。本年3月1日まで無事連載が続けば10周年になる予定です。引き続きご愛読を。

Filed under: ぼやき部屋 — F.Sumiyoshi 12:00 AM  Comments (0)