閉店劇

そのニュースを聞いた時、私は
ええー?!
と思いましたが、商業界では既に不振原因があれこれ分析されていたようです。
不振だった商業施設とは浅草六区の「まるごとにっぽん」です。2020年11月で営業を終了するとの発表がありました。
「まるごとにっぽん」は「クールジャパンの店」の代表格でした。
2015年12月に開業、全国各地の銘店や市町村のPRスペースがテナントとして入る商業施設で、「毎日が物産展」とも称していました。私が観てまわった限りでも、意欲的な店が出ていたように思います。
日本の良いモノを浅草に来ているインバウンド客に売るということで、まさにトレンディでしたので、開業当初はメディアにだいぶ採り上げられました。当時は来館者も多かったと記憶しています。
しかし、
5年もたずにあえなく「営業継続は困難」と判断されてしまったそうです。
ジャパンはクールなんだからインバウンド客は大喜びで買うだろう。
・・・というのは見込みではなく願望に過ぎなかったのかもしれません。
クール!と言われて売れているのは「各地の逸品」より、ラーメンや回転寿司、メロンパン、メンチカツなどの「普通の日本」のような気もします。
なんとも考えさせられる閉店劇です。

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弊ブログは2010年3月1日に連載スタートし、本日は3.608本目の投稿でした。本年3月1日まで無事連載が続けば10周年になる予定です。引き続きご愛読を。

Filed under: ぼやき部屋,浅草インサイダー情報 — F.Sumiyoshi 12:00 AM  Comments (0)