東京大空襲資料展

「東京大空襲資料展」が開催されていますので、みてきました。
この資料展は毎年浅草で、3月10日をはさむ時期に開催されていますが、今年は平成最後の年だからか、例年より入場者が多いような気がしました。
会場に到着しますと、入り口に、焼け野原になった浅草の大きい写真が掲示されていて、「ちんや」のあった位置も更地になっているのが確認できます。焼け残ったビルは少なく、松屋、地下鉄ビル、神谷バー、ギャラリーFの蔵などが確認できます。
東京の建物は、関東大震災を教訓に、燃えにくい素材で補強する対策がなされていましたが、米軍の爆弾は、瓦屋根を貫いて建物の内部で着火剤を飛散させ、中から延焼させる仕組みに造られていたため、不燃対策は効果をあげず、広大な範囲が焼き尽くされました。
死者数は10万人以上。人類の戦史上最大規模の空襲が、これです。
私が2016年に出した本『浅草はなぜ日本一の繁華街なのか』の中で対談した、浅草の九人の旦那衆の中でも、「弁天山美家古寿司」の内田さん、「助六」の木村さんのお二人が、この空襲に遭い、逃げのびました。
平和の大切さが分かる展示ですので皆様どうぞお出かけ下さい。ただし黒焦げになった遺体の写真が展示されていたりしますから、そういうのが苦手な方はお気を付け下さい。
浅草公会堂1階ギャラリーにて。入場無料。11日まで。

Filed under: すき焼きフル・トーク — F.Sumiyoshi 12:00 AM  Comments (0)