楽器のある店

大阪道頓堀「はり重」さんでの「すきや連」の後、二次会は曽根崎新地の「KENZO」さんにお世話になりました。「はり重」の御主人の推薦のお店ですから、ミナミかと思いきや、キタでした。
どんな店?と聞かれますと、上手く一言で表現できません。
所謂「スナック」よりは高級感があります。北新地っぽい内装です。
では「クラブ」かと言うと、それも少し違いまして、女性陣が皆ミュージシャンです。歌、ピアノ、サックス、フルートまでいます。
山本リンダを激しく歌い踊る人もいました。踊り易いように、自分用のボードを床に敷くほどの熱の入れようでした。Bravo!
KENZOさん(兼三さん)ご本人も作詞・作曲・ギター演奏をなさり、客の御当地に合わせて演奏してくれるのが、すごいです。日頃各地を訪ねては作曲なさっているので、浅草を歌った自作まであるのです。
そう、この店の業態は「KENZO」としか言いようがないです。
宴もたけなわ、酔ってKENZOさんと語り合う内話題になったのは、東京でも新地でも、楽器の在る店が減ってきた、ということでした。たしかに、その通りですね。
今どきは国民共通で盛り上がる曲がありませんし、
それにピアノは場所を食うので、そこを座席にした方が儲かります。
結果、クラブとカラオケの中間の店が亡くなりつつあります。音楽の心得のある女性も接客するしかなくなっています。
明治150年、なんか、野暮になってきてますねえ。

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて3.020日連続更新を達成しました。
すき焼き「ちんや」六代目の住吉史彦でした。

Filed under: 飲食業界交遊録 — F.Sumiyoshi 12:00 AM  Comments (0)