しらべよう!世界の料理
『しらべよう!世界の料理』を読みました。
いや、全部読んでいないので、「読みました」は言い過ぎでした。訂正します。なにしろ全7巻もあって、本が自分で立てるくらいの厚みですから、全部は読んでおりません。
書かれたのは、世界の料理総合情報サイト e-food.jpを運営なさっている、青木ゆり子さん。労作に頭が下がります。
この御本は、実はお子さん用です。しかし、大人が読んでも、かなり勉強になります。最近私は、すき焼きの卵にカレーオイルやヨーグルトを入れているので、インドとブルガリアから読みましたが、知らないことばかり。お子さん向けの本は、大人が読んでもたいてい役に立ちますね。
そう言えば、私が自分の店で食育講座をやった時も、面白がっていたのは、どちらかと言うと、つきそいで来ている親御さんでした。
すき焼きの歴史は面白いし、「ご馳走様」の語源をご存じない親御さんが多かったりして、「勉強になりました」と言っていただきました。
一方、お子さんの目が輝くのは、肉を自分でカットする場面くらいかな。
「食育は子供の為ならず」
とは私の名言(?)です。
さて、世界の料理に話しを戻しますが、青木さんの御本を読んで、私が本当に興味を持っているのは、純粋な郷土料理ではなく、異文化と接した料理だということが、あらためて分かりました。
例えば、カレーについてですが、
インド人はカレー粉を使った料理を「カレー」と呼ばない、
日本にカレーを伝えたのは、インド人ではなくイギリス人である、
といったことが、お子様向けの本ではありますが、書かれていました。
さらに日本人は、カレーそば、カレーうどん、カレーすき焼き、中華風カレーを創作していきますが、それはまあ、さすがにお子さん向けの話題ではなく、大人の食育にまわした方が良いのでしょうね。
刊行、誠にお芽出とうございました。
追伸1
「ブーストマガジン~人生の楽しさを加速するメディア~」(ネットメデイア)に「適サシ肉」の件を載せていただきました。ありがとうございます。
追伸2
拙著は好評(?)販売中です。どうぞ、よろしくお願い申し上げます。
題名:『浅草はなぜ日本一の繁華街なのか』
浅草の九人の旦那衆と私が、九軒のバーで語り合った対談集でして、「浅草ならではの商人論」を目指しています。
東京23区の、全ての区立図書館に収蔵されています。
四六判240頁
価格:本体1600円+税
978-4-7949-6920-0 C0095
2016年2月25日発売
株式会社晶文社 刊行
本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて2.637日連続更新を達成しました。