くみ踊

「くみ踊」を観てきました。

「組踊」と申しますと、世間では琉球王国の歌舞劇を言うと思います。那覇には専用の劇場がありますし、重要無形文化財にもなっていますね。

が、浅草にも、もう一つの「くみ踊」があるのです。

三社祭の期間に、浅草の芸者衆が組をつくって、花柳界の料亭さんを次々に訪問しては踊りを披露する、というものです。客は料亭で飲みながら、芸者衆が到着するのを待ちます。

この期間、芸者衆の装束が普段と違います。「手古舞(てこまい)姿」をしています。「手古舞」とは、元々は江戸の祭りにおいて、巡行する山車を警護していた鳶職のことだったそうですが、今は祭りに山車は出ません。今は芸者衆や地域の若い女性が男装した格好を「手古舞姿」と言っています。

この「くみ踊」は芸者衆にとっては、ハードワークです。いくつもある宴席をまわって歩き、踊っては次へ移動、踊っては次へ移動、と行かねばならないからです。

そして、また客にとっても「くみ踊」ハードワークです。なかなかまわって来ない芸者衆を待つ間、ずっと飲んでいないといけないからです。

あー、結構飲んだなあ、うーい、ひっく。

あ、念のため申しますが、芸者衆の芸事の内容は、基本的には真面目です。三社祭の関連行事ではありますが、ドンツクドンツク盛り上がるわけではなくて、「日頃の稽古の発表」という趣旨ですので、念のため。

 

追伸1

「ブーストマガジン~人生の楽しさを加速するメディア~」(ネットメデイア)に「適サシ肉」の件を載せていただきました。ありがとうございます。

追伸2

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浅草の九人の旦那衆と私が、九軒のバーで語り合った対談集でして、「浅草ならではの商人論」を目指しています。

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四六判240頁

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978-4-7949-6920-0 C0095

2016年2月25日発売

株式会社晶文社 刊行

 

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて2.641日連続更新を達成しました。

 

Filed under: 浅草インサイダー情報 — F.Sumiyoshi 12:00 AM  Comments (0)