イベント屋
世間にイベント屋という職業が在ります。
イベントを企画し、そのチケットを自社で売りさばいて、必要経費をペイすることがお出来になるなら、それは立派な職業だと私も思います。
ところが、です、それがお出来にならないイベント屋さんが、どうも多いように見えます。
イベントはやりたし、されども
券は売れず、
なので頼る先は、行政の補助金か商店街の予算になります。
その合わせ技もありますね。商店街から予算を引き出し、さらに商店街から区役所へ補助金を申請させるように仕向けるのです。
ここで必要なのは、弁舌です。
これは、浅草にこれまで来なかったような、新しい客層を呼び寄せられるイベントです♡
浅草の中で、こちらの商店街が先駆者になるのです♡♡
これから、どんどん伸びる市場です♡♡♡
いやいや、いやいや。
甘い言葉を信じてはいけません。
仮に、彼らの言う通り、その「新しい客層」とやらを呼び寄せられたとしても、そのお客様が買いたい商品が浅草になければ、何も買わずにお帰りになるでしょう。そのお客様が飲みたいような雰囲気の飲食店がなければ、他の街に移動してから飲むでしょう。
おそらく、そんなことはイベント屋さんは分かっているのです。
しかし、イベントやりたし・券売れず、
なので商店街を頼るしかないのです。
ここは商店街の側がしっかりマーケティングを考えないといけません。「新しい客層」を本気で自分の店のお客様にしたいのか、そうするには、どういう対応をしなければいけないのか。
区役所へネゴりに行くより、それを考えるのが先だと私は思いますよ。
追伸
拙著は好評(?)販売中です。どうぞ、よろしくお願い申し上げます。
題名:『浅草はなぜ日本一の繁華街なのか』
浅草の九人の旦那衆と私が、九軒のバーで語り合った対談集でして、「浅草ならではの商人論」を目指しています。
東京23区の、全ての区立図書館に収蔵されています。
四六判240頁
価格:本体1600円+税
978-4-7949-6920-0 C0095
2016年2月25日発売
株式会社晶文社 刊行
本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて2.626日連続更新を達成しました。