ハチ公の孫

動物愛護の精神に満ち溢れた方は、以下をお読みにならないように願います。

「忠犬ハチ公の孫に当たる犬が仙台ですき焼きにされた」

という情報が4月上旬SNS上で話題になり、仙台市の河北新報社さんに「事実関係を確かめてほしい」と望む声が寄せられたそうです。そして取材の結果、戦後の混乱が続く仙台で実際にあった話であることが分かったそうな。

終戦から3年余り後の1948年12月9日付朝刊に「あわれスキ燒(焼)に 忠犬ハチ公の孫殺さる」との見出しで掲載されていたそうです。

あわれ。

当時は戦後の食糧難の時代。仙台でも人々は広瀬川で魚を獲ったり、裏庭で芋を栽培したりしていました。犬を食べることもあったと言います。

日本人が犬=ペットと認識しだしたのは最近のことで、江戸時代にペットだった犬は狆だけでした。

番犬、猟犬は使役する動物。野犬はペットでも役獣でもないのでタンパク源でした。

だから、1948年に食べられたとしても、ビックリ仰天というほどでもないという話しです。

それにしても「ももんじや」の鍋もマタギ料理も、食べ方はすき焼きのような食べ方です。

すき焼きはワイルドな肉に合う食べ方なのでしょう。

本日もご愛読賜り、誠に在り難うございました。 弊ブログは2010年3月1日に連載スタートし、本日は4.450本目の投稿でした。

Filed under: すき焼きフル・トーク,色んな食べ物 — F.Sumiyoshi 12:00 AM  Comments (0)