主なできごと

だいぶ押し詰まってまいりまして、「今年の十大ニュース」の時期になりましたが、今年最後の「広報たいとう」に載っていた「台東区の主なできごと」がかなりユニークだったので、ご紹介しようと思います。
・江戸たいとう伝統工芸館リニューアルオープン
・雷門前並木通りに「おもてなしの庭」完成
・ラグビーワールドカップのパブリックビューイングを「おかちまちパンダ広場」で開催
・「北斎と川柳」をテーマに川柳を公募
・浅草保健相談センターがリニューアルオープン
まず最初にご説明しますが、これは台東区内の五大ニュースではありません。台東区役所が行った事業のベストファイブですので、そう思いながらお読みくださいませ。
「伝統工芸館」「保健相談センター」の二つは区営のハコモノですので、ここに入るのはそんなに不思議ではないです。
どちらも結構なことと私は思いますが、二軒とも場所が浅草なので上野の方々は面白くないかもですね。
「江戸たいとう伝統工芸館」は浅草ひさご通りに在り、以前は「浅草伝統工芸館」と言っていたのを新しくしました。「江戸たいとう」という新しい名前には、この施設は浅草だけのものじゃない、という意味が込められているのでしょうねえ。
「おもてなしの庭」が入っているのはIOCに対する嫌味でしょうか。
「おもてなしの庭」は「庭」と名乗るほどのものではないです。並木通りがオリンピックのマラソンコースに入ったのに、その中央分離帯が殺風景だったので、アサガオの花を模した巨大なオブジェを設置したのです。それを区役所的に「庭」と称しているのですが、見事に無駄になりました。「主なできごと」に入れたのは余程腹立たしかったのでしょうねえ。
次に「北斎と川柳」ですが、川柳を公募したことが何故「五大」に入るのか不思議に思う人も多かろうと思います。これはですね、台東区役所と墨田区役所が連携して実施する文化事業であるところが新鮮だったのです。
ご存知の通り柄井川柳は台東区に所縁があり、葛飾北斎は墨田区に所縁があり、そして川柳も作っていまいした。だから、その線で連携しようとなった模様です。最優秀句は「月の松弁天堂を指呼にして」でした。
最後にラグビーのパブリックビューイングですが、これは私にはどうにも不思議です。「今年の流行語大賞」がラグビーだというのも私は合点がいきません。
今年最大の話題は台風でしたよね。「ちんや」も10月12日に、土曜でしたが休業しました。土日に休んだのは3.11の大震災の直後の日曜以来ですから印象的な出来事でした。
が、台風の時台東区役所はホームレスを避難所に入れなかったので批判されてしまいました。それでここに入れたくはないのでしょうね。でもラグビーは台東区に、あんまり関係ないよなあ。
来年が良い年になりますように。
あ、住吉史彦の十大ニュースは明日の弊ブログで発表致します。お楽しみに。

追伸、テレビ出演の告知です。
2020年元日放送の、
NHKスペシャル「東京ミラクル」第4集 老舗ワンダーランドー佐藤健・物々交換の旅
に出演させていただきます。
「東京ミラクル」は、2020オリンピックをひかえて東京の魅力を紹介するシリーズですが、今回は東京の老舗を紹介します。
東京は、関東大震災、東京大空襲で二度にわたり壊滅的な被害を受け、焼け野原となったにもかかわらず、世界最多の老舗店があります。
番組では、俳優・佐藤健さんが「長寿の秘訣の象徴」である老舗のとっておきの商品を、物々交換しながら訪ね歩き、伝統を受け継ぎながら進化を続ける常識外れの商売哲学を探って行きます。
*放送予定は以下の通りです。
<本放送>
1月1日(水)夜10:15〜11:04
<再放送>
1月2日(木)午前4:10〜4:59
<NHKオンデマンド>
本放送から1年間配信されます。

予告動画は、こちらです。

本日もご愛読賜り、誠に在り難うございました。
弊ブログは2010年3月1日に連載スタートし、本日は3.593本目の投稿でした。

Filed under: 浅草インサイダー情報 — F.Sumiyoshi 12:00 AM  Comments (0)