ビール粕

「浅草うまいもの会」の新年会が、蕎麦の「雷門満留賀」さんでありましたので、毎度余興担当の私は「G20開催記念!世界の料理クイズ」を作りました。G20ですから20問作った次第で、全問は6日の弊ブログをご覧いただきたいのですが、その中に、オーストラリア関連の問題として、以下の問題がありました。
・オーストラリアを代表する調味料「ベジマイト」はビールの搾り粕(ビールの酒粕)から造られますが、その味と香りは大英帝国圏以外では理解されづらく、日本では食品としてより栄養剤として売られています。さて、日本で売られている「ベジマイト」に類似する食品とは何でしょう?
1龍角散 2強力わかもと 3ういろう
正解は「2強力わかもと」ですね。「エビオス錠」という商品名で売られていることもあります。
この問題を作りながら、私は、そう言えばビール会社に勤めていた先輩が、ビール粕を飼料にする会社に出向なさったなあ、と思い出していました。
そうしましたら、たまたまですが、7日の朝日新聞「けいざい+」に欄に「ビール酵母新たな道」という記事が掲載されていました。その記事では牛豚の飼料になることは勿論、ゴルフ場の芝に与えると病気にも酷暑にも強い芝になると書かれていました。
畜産の世界では、飼料の多くを輸入に頼っていることが問題視されています。輸入飼料に口蹄疫が付いていたこともありました。
が、ビール粕であれば国産ですね。「循環型社会」にも近づきます。前述の先輩の飼料は、既に山形県や北海道で牛さんのエサになっているとか。
関係の皆様のご努力により、より良い飼料がたくさん流通することを期待します。

Filed under: すき焼きフル・トーク,飲食業界交遊録 — F.Sumiyoshi 12:00 AM  Comments (0)