分け目

「文化分け目の関ケ原」!

関ケ原町の新しいキャッチフレーズです。

東西の文化、特に食文化がここで混じり合っていることを強調し、「いいとこどりグルメ」を売りものとして押し出して行こうという作戦のようです。

食文化がここで混じり合っている証拠を集めようと、町は昨年「東西文化の調査報告書」というアンケート調査を行ったそうですが、その中に

「すき焼きに入れるネギ」の調査がありました。

中学校の学区ごとに調査したそうなのですが、

「一番東よりの関ケ原中で青ネギを入れる割合が 5.3%なのに対し、一番西よりの河南中の割合は 30.3%になっており、西に行くにしたがって青ネギ使用が高くなっている。」

これを証拠に、町は、

関ケ原付近が、青ネギと白ネギの境界線と考えられる!!!

と結論づけました。

その理由として、町が掲げたのは以下の通りです。

A.青ネギが西日本に好まれる理由

①葉ネギともよばれ発祥の一つは京都の九条ネギであった。葉ネギは先端部まで食べることができる柔らかいもの。

②耐暑性があり暑い地域(西日本)でも傷みにくかった

③風味(香り)がよく、炒めものや薬味として活躍(香り重視)

④ビタミン・ミネラルが豊富で栄養価が高い。

⑤青くて彩りが良い。

 B.白ネギが東日本で好まれる理由

①加熱するとやわらかくなって甘味が出る(味わい重視)。

②温かい鍋物や煮込み料理に合う(寒い地域で好まれる)。  

③日光に当てずに深いところまで土寄せをして栽培することで、太くて白い部分を多くする。 

うーん、ここは、もう少し議論した方が良いかもしれません。

関東の蕎麦やどじょう鍋には、刻みネギを入れますが、あれは「味わい重視」というより薬味という感じですよね。どじょうは、一度下茹でしてあるので、すぐ煮えます。その「すぐ」の間では葱に火が通らないので、鍋で煮ているのに薬味感覚=「香り重視」なのです。「味わい重視」とは言い難いと思いますけどねえ。

ともあれ、葱の東西が面白いテーマだと、もう一度認識するのは良いことだと思いま

 

雑誌「dancyu」2017年8月号の「美味東京」特集に、「ちんや亭」の「適サシ肉」の「ちょい食べ」が採り上げられました。ありがとうございます。

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて2.735日連続更新を達成しました。

 

Filed under: すき焼きフル・トーク,色んな食べ物 — F.Sumiyoshi 12:00 AM  Comments (0)