住吉史彦2001-2017之③
テレビ朝日さんが、本日朝6時放送の「週刊ニュースリーダー」の中の「ニッポンの仕事人リーダー列伝」のコーナーで私の人生を採り上げて下さいました。先日TOKIOの城島茂さんがインタビューに見えました。
それにつきまして、シナリオの素が必要なので用意してみました。コっぱずかしいですけどねえ、どうせテレビに出てしまうので、ここでも公表致します。題して、
「住吉史彦2001-2017」
この話しは長いので3/25から3/28まで4回に分けてUPします。
<ではでは、どうぞ>
それほどに「霜降り」はネガテイブ・イメージの言葉に成っていたのです。
一番高いメニューが売れないのではビジネスとして本当に困ります。事此処に至っては「霜降り」という言葉を停止するしかない、私はそう思い至りました。
しかし、いつやるのか?
失敗したら、どうなってしまうのか?
そう簡単に決断できる筈もありません。「霜降り」というビッグワードを廃止するのですから、かなりのリスクです。
いたずらに日が過ぎて行きました。
そんな私に決断を促したのは、自分が出した2冊の本でした。
1冊は、「ちんや」創業135年を記念して、2015年に出版した『すき焼き思い出ストーリーの本』です。
そこに掲載されているストーリーは、一般の皆様から投稿していただいたものです。人々の思い出と一番つながっている料理はすき焼きではないかと考えて、2010年から投稿を集めて保存してきたのですが、そうれを纏めて本にしたのです。感動して落涙を禁じ得ないものから、クスっと笑ってしまうものまで、様々なストーリーが約70本集まりました。
そして、皆様の思い出ストーリーを全部読み終えた時、私は気づきました、
牛の産地が出てこない。
等級も出てこない。
そうか、それらは売り手側の都合だったんだ!
もう1冊は、2016年に刊行した『浅草はなぜ日本一の繁華街なのか』(㈱晶文社刊行)です。この本は、浅草の九人の旦那衆と私が、九軒のバーで語り合った対談集で、「浅草ならではの商人論」を目指した本です。戦争で丸焼けになり、その後1970年代に「イケていない街」と言われて没落した浅草で、生き残って来た先輩方の人生に迫った本です。
これらの対談で分かったことは、危機に遭遇した時に小手先の対処をせず、商いの本質に迫って行った人だけが生き残っている、ということでした。
どんな寿司が美味しいのか、
どんなおでんが美味しいのか、
どんな洋食が美味しいのか、
料亭とは、どうあるべきか、
商いの本質に迫って行った人だけが生き残っていたのです。私も後を追う以外に選択肢はありませんでした。
A5等級を止めて、「適サシ肉宣言」をするにつき、店のスタッフが支持してくれたことも支えになりました。
2016年10月より12月中旬まで「全社員一対一肉の話し面談」を行いました。パートさんに至るまで全員に・・・
<この話しは長いので、4回に分けてUPします。続きは明日の弊ブログで!>
追伸①
日本橋三越の催事に出店しています。(精肉=もちろん「適サシ肉」の販売)
「江戸東京“味・技”めぐり」
3月22日(水)~27日(月) 本日最終日です!どうぞ、ご来場くださいませ。
「東都のれん会」の店が多数出店します。
追伸②
3月28日は火曜日ですが、墨田公園の桜が満開になる予想につき、「ちんや」は臨時営業します。どうぞ、ご利用下さいまし。
本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて2.585日連続更新を達成しました。