サイコパス
とらんぷ氏の登場以来、かなり話題になっている御本ですので、読んでみました。
テレビのコメンテイターとして有名な、中野信子さんの近著『サイコパス』 (文春新書)。
私はサイコパス=殺人鬼と思っていましたが、それは違っていて、社会の中で成功している「勝ち組サイコパス」もいるのだとか。その見本がとらんぷ氏で、歴代大統領にもサイコパスを感じさせる人がいるとか。そういう人は・・・
「外見はクールで魅力的。会話やプレゼンテーションも抜群に面白い。しかし、じつはトンでもないウソつきである。不正や捏造が露見しても、まったく恥じることなく平然としている。時にはあたかも自分が被害者であるかのようにふるまう。残虐な殺人や善良な人を陥れる犯罪を冷静沈着に遂行する。他人を利用することに長け、人の痛みなどこれっぽっちも感じない。……昨今、こうした人物が世間を騒がせています。しかも、この種の人々を擁護する人も少なくありません。」
「また、国や地域で多少の差はあるものの、およそ100人に1人の割合で存在することもわかってきました。そればかりか、人類の進化と繁栄にサイコパスが重要な役割をはたしてきた可能性すら浮上しているのです。」
アメリカ人の4%はサイコパスかも・・・という説もあるのだそうな。
なにしろ、アメリカ人は未開の西部を開拓しましたから、そういうことを出来るのは、恐れを知らない人だけですね。恐れや不安に鈍感で、冷静に行動できて、味方が悲惨な死に方をしても動じない、そういう人がアメリカ人の祖先です。
そう、西部の荒野や戦場では、サイコパスは英雄なのです。日本で言えば織田信長。
現代の普通の社会でもサイコパスが活躍できる職場があります。例えば外科医。冷静で患者の痛みに鈍感だから、バシバシ腹を切れるのです。
例えば、大企業のCEO。労働者の生活苦に鈍感だから、バシバシ首を切れるのです。
そう言えば、政界に出る前の、とらんぷ氏のキメ台詞と言えば、
You’re fired.
おまえはクビだ!
でしたね。
最近の脳科学の発展で、脳のどこにどういう変異があると、その人の人格がどうなるか、かなりの確かさで説明できると言います。さらには、その原因となる遺伝子が分かる場合もあるとか。
もっともっと脳科学が進めば、そういう人が大統領になるとどうなるのか、予測できるかもしれませんねえ。
ちょっと恐ろしいです。
南無観世音菩薩。
追伸①
「適サシ肉」関連のメデイア掲載は以下の通りです=
文春オンライン2月8日より掲載中
日本テレビ「スッキリ!!」2月9日放送済み
TBSテレビ「白熱ライブビビット」2月10日放送済み
テレビ朝日「スーパーJチャンネル」2月10日16時50分放送済み
東京新聞(特報面)2月12日掲載済み
TBSラジオ「安住紳一郎の日曜天国」2月12日10時放送済み
HBC 北海道放送「今日ドキッ!」2月15日15時44分放送済み
TBSラジオ「森本毅郎スタンバイ!」2月16日7時35分放送済み
産経新聞(生活面)2月21日掲載済み
日刊ゲンダイ2月24日掲載済み
FMえどがわ(84.3MHz)3月2日放送済み
読売テレビ「そこまで言って委員会」3月12日放送済み
追伸②
拙著は好評(?)販売中です。どうぞ、よろしくお願い申し上げます。
題名:『浅草はなぜ日本一の繁華街なのか』
浅草の九人の旦那衆と私が、九軒のバーで語り合った対談集でして、「浅草ならではの商人論」を目指しています。
東京23区の、全ての区立図書館に収蔵されています。
四六判240頁
価格:本体1600円+税
978-4-7949-6920-0 C0095
2016年2月25日発売
株式会社晶文社 刊行
本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて2.575日連続更新を達成しました。