2021年12月20日
ジャージー牛
年末年始が近づいてきて、久ぶしりに旅行するぞ!という方も多いかもしれません。そんな中、
「北海道のお風呂が良かった旅館」のランキングNo.1の旅館が、
ジャージー牛のすき焼きを出していると聞いて面白く思いました。
No.1は「トムラウシ温泉東大雪荘」さんでした。国内最後の秘境といわれる、新得町の東大雪にあるそうです。
私は高温の湯が得意でないので、温泉にはまったく詳しくありませんが、宿の周辺は手つかずの自然に囲まれており、露天風呂に入れば、それを堪能できるそうです。
で、ジャージー種のことですが、
乳牛です。
肉量が多くはなく、体脂肪が黄色くて、肉として喜ばれません。
脂肪は黄色いことは、食肉としては好まれませんが、牛乳の色ですと、逆に喜ばれます。ジャージー種の牛乳は、乳脂肪率が高く濃厚。黄色いのはカロチンが多いからなのですが、その色の牛乳は濃厚だと人は記憶していて、牛乳としては高級です。
引用よりさらに適しているのは、バター造りです。デンマーク、ニュージーランドなどバターの本場ではジャージー種が主に飼われていますね。
で、結局すき焼きにしてどうか、ですが、野趣を面白がっていただくと良いと思います。
肉の中にカロチンが多い場合、業界では「草臭い肉」と言います。
「臭い(くさい)」という日本語には否定的なニュアンスがありますが、逆に「野趣」としてそれを好む方もいて良いわけです。
逆転の発想で、試してみるのは悪くないと思います。
秘境の、手つかずの自然の中なら、草のフレーバーは気にならないかもですし。
本日もご愛読賜り、誠に在り難うございました。 弊ブログは2010年3月1日に連載スタートし、本日は4.314本目の投稿でした。
Filed under: すき焼きフル・トーク — F.Sumiyoshi 12:00 AM Comments (0)