2021年12月15日
四十七士
昨日は四十七士の討ち入りの日でしたが、民放地上波はもう時代劇をやらないようでした。
この調子だと「忠臣蔵」を知る国民が減って行きそうで心配されますが、大石内蔵助が堀部弥兵衛に牛肉の味噌漬けを贈っていた件は、さらに知る人が少ないと思います。
堀部弥兵衛は「高田馬場の決闘」の件でも有名ですが、四十七士の中でも討ち入り当時77歳で最高齢でした。その老士・弥兵衛の為に、内蔵助が肉を贈っていたそうです。
書状が遺っており、時期は、討ち入り実行の為に既に江戸入りしていた頃と考えらえるとか。
肉の産地は、江戸時代も牛の屠殺が許可されていた彦根藩。
が、残念なのは入手経路が書かれていないことです。
「可然方(しかるべきかた)より内々到来にまかせ進上いたし候」と書かれていて、「しかるべき方」がどういう方なのか、大変気になりますが、分かりません。
大石家の祖先は近江国守護・佐々木氏のもとで大石庄(現在の大津市の一部)の役人だったそうですが、その時期は応仁の乱より前で、元禄時代の内蔵助の頃まで、その縁が続いていたとも思えません。
ともあれ、この時期は寒くなり始めの時期ですから、肉の味噌漬けで精をつけるのは悪くないと思います。
本日もご愛読賜り、誠に在り難うございました。 弊ブログは2010年3月1日に連載スタートし、本日は4.309本目の投稿でした。
Filed under: ぼやき部屋 — F.Sumiyoshi 12:00 AM Comments (0)