サステナブルな消費
「三田評論」8・9月号の座談会は、
【特集:サステナブルな消費】 SDGs実現のために消費をどう変えていくか
でした。
やっと「三田評論」にSDGsに来ましたか。
対談冒頭、司会役の蟹江憲史・慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科教授が、
「今日は持続可能(サステナブル)な消費をテーマに皆さまと話していきたいと思います。この問題でよく取り上げられるのは、まず「食」の分野ではフードロス(食品廃棄)です。ちょうど「食品ロス削減推進法」という法律も本国会で成立したところで、これからいろいろな取り組みが進んでいくと思います。髙橋さんはこの分野でジャパンSDGsアワードの大賞を昨年取られていて、その事業が大変注目されています。」
ということで、SDGsというと、最近はまず食品ロスの件から入る傾向があるように思います。ウチなどもよくよく考えていかないといけません。
去年の8月から地下一階の「ちんや亭」では全ての肉メニューに「ちょい食べサイズ」を作り、さらにご飯のサイズも、①普通②ちょい③要らないと選べるようにしましたが、この方向性を、肉の売店などにも拡げて行く必要がありそうです。
上↑の蟹江教授の言葉に出て来る「髙橋さん」さんというのは、
㈱日本フードエコロジーセンター代表取締役で全国食品リサイクル連合会会長でもある髙橋巧一さんのことです。食品業者で発生する食品廃棄物を、独自技術で殺菌・発酵処理して豚の飼料にすることで有名な会社さんです。
この会社さんには連日見学者が殺到しているそうで、会社のサイトも見学の項目を大きく取っています。そして対談で感心したのは、新入社員が全く辞めないこと。食品廃棄物を豚のエサにするのですから、綺麗な職場ではないですが、使命感のある若者は辞めないんだとか。
年をとると「最近の若いもんは・・・」と言ってしまいがちですが、それは働く環境による、ということですねえ。耳が痛いです。
ともあれ、SDGsの入り口は食品と、なんだか決まってきたようです。肝に銘じたいです。