渋沢記念館
「渋沢資料館」を検索していて、誤って「渋沢記念館」を見つけました。
東京の飛鳥山にあって、渋沢栄一記念財団(理事長:渋沢雅英様)が運営しているのは「渋沢資料館」。「渋沢記念館」は青淵翁生誕の地・深谷市が運営しています。
私が行ったのは「資料館」ですが、「記念館」のサイトの方も、まあ、見てみようと思って、驚きました。
「記念館」のサイトに、
「渋沢栄一に関する画像使用について」
という一頁が掲載されていたのですが、これは、そう、青淵翁の画像を第三者が商業目的で使ってOKで、使う際の注意事項をまとめたのが、この頁なのです。
日本経済史上屈指の偉人である青淵翁の画像を自社の商品に使おうという、大それた会社があるということ自体私の想定外でしたので、かなり驚きました。が、ページをスクロールして行く内、驚きはウンザリに変わって行きました。
最初に出て来るのは「深谷市公式」だという「渋沢栄一ロゴマーク」。青淵翁の肖像を図案化したものです。
続いて、渋沢栄一と手乗り「ふっかちゃん」。
深谷市のユルキャラ「ふっかちゃん」を青淵翁が手に載せている、という図らしいのですが、青淵翁が全く似ておらず、紛争も、いや、扮装もブルーの背広、赤ズボン、赤蝶タイという、まるで手品師のような恰好をしています。「ふっかちゃん」は手品の鳩みたい。
これ、使う人、いるんでしょうか。
本当に驚いたのは三番目です。青淵翁の、ちゃんとした肖像写真です。こ、これを一介の民間企業が商品のパッケージとかに使って良いってこと?
市役所のやることですから、法律的にはクリアしているのでしょうが、気分的には恐れ入ったことです。
まだロゴとユルキャラならですよ、街興し・地方創生の熱意が暴走した結果だろうと、ほのぼの受け止めることも出来なくはないですが、本物の克明な肖像写真を商品に使うなんて・・・
この写真を使いたい会社は「商品化における資料使用許可依頼」を渋沢記念館に提出する必要があり、その条件は、
「渋沢栄一を貶める内容には使用することはできません。」
あ、あったりマエダのクラッカー。