新春浅草歌舞伎2011

 1/24は「ちんや」すき焼き思い出ストーリー投稿サイトhttp://www.sukiomo.com/に2通のご投稿がありました。嬉しいですね。早速UPしました。

 また同じ日に「記念日割引」の御客様が2組見えました。これまた嬉しいですね。割引して嬉しいのは、「記念日割引」だけ・・・です。さて、

1/25、火曜の休みを利用して「新春浅草歌舞伎」を観に行ってきました。

 先日、この公演の出演者の方が「ちんや」へ食事に来て下さったのですが、その御予約が入った時点でまだ観ておらず、来店されるまでの間にも、観に行く時間がなく、

 ま、まずいなあ、筋書きだけでも入手しよう。

と考えて、あわてて会場の浅草公会堂へ買いに走りました。そうやって筋書きにサインをしていただいたのですが、実は、その時点でもまだ観てはいなかったのです。

 例年、浅草歌舞伎には「浅草総見(そうけん)」の日があります。

 浅草観光連盟とか、浅草商店連合会とか、浅草うまいもの会とかの会員だけで、一公演を借り切って、見物しますので、それに出席していれば、その方のご来店前に観ることができたのですが、都合で欠席してしまい、ザンネンなことに順番が後先になってしまいました。

 さて見物したのは、第二部です。メインの演目は、

 「猿之助四十八撰」に入っている「黒手組曲輪達引(くろてぐみくるわのたてひき)」(忍岡道行より三浦屋裏手水入りまで)でした。 
 この演目で市川亀治郎丈が、花川戸助六・番頭権九郎・牛若伝次の三役を早替りで勤められました。

 亀治郎さんは、毎年「浅草歌舞伎」に出演されていて、その間にNHKの「武田信玄」や「坂本龍馬」に出たり、蜷川歌舞伎に出たりと大活躍です。今や、浅草公演の座長格と言って良いでしょう。

 今回の演出は、その亀治郎さんの伯父の、猿之助丈の、スペクタクルを重視した演出で、三役早替りの他にも、見所がたくさんあります。

 「助六の水入り」の場面では、助六(=亀治郎丈)が舞台上で、本物の水を使って派手な水しぶきを上げる姿に、客席から「澤瀉屋(おもだかや)!」と声援がしきりと飛んでいました。

 他に、毎年出演の中村七之助丈、関西から片岡愛之助丈もご出演。

 また、猿之助門下の市川春猿丈、市川笑三郎丈が久方ぶりに浅草に出演されて、面白い座組みになりました。大変楽しませていただきましたが、実は、これは西麻布のボコボコ事件の余波です。

 御二人は、本当はテアトル銀座の海老蔵さんの公演に出る予定だったハズ。

 こういう状況は珍しいので、まだ観ておられない方は、是非!

 と、いっても公演は1/26までですが・・・

 本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて332日連続更新を達成しました。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 「ちんや」創業130年記念サイトは、こちらです。「すき焼き思い出ストーリー」の投稿を募集しています。

*「記念日割引」については、こちらです。

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業平橋

 建設中の東京スカイツリーの最寄り駅・東武鉄道の業平橋駅が、ツリー開業の来年春、「とうきょうスカイツリー駅」に改名されるそうです。

「スカイツリーの最寄り駅はどこですか。」

という電話やメールが東武さんに殺到しているでしょうから、その対応に忙殺されている、社員さんの手間を減らすためにも、改名は必要かもしれません。 

 でも平安時代の歌人・在原業平にちなんだ駅名の変更だけに、地元住民の方からは複雑な反応が出ているようです。

 改名に反対する意見を受けて、東武さんも「とうきょうスカイツリー(旧業平橋)駅」などの表記を検討中なのだそうですが、それでも反対派はしぶとく、「業平橋(とうきょうスカイツリー)駅」が良い、と主張しているとか、昨日の読売新聞が伝えていました。

 実は、私は今回の改名に別段驚きませんでした。

 東武さんは1981年に杉戸駅(埼玉県宮代町)を東武動物公園駅に改名した前科、いや実績があるからです。

 私は子供の頃、隅田川の鉄橋を渡る東武の列車を眺めるのが好きでしたが、その頃各駅停車の終点は、たいてい杉戸駅でした。だから、杉戸行きの電車を見るたび、子供の狭い世界のはるか先の、電車の終点の杉戸って、どんなスゴい所だろう、と思いをはせたものでした。

 実際は車両基地があるんですけどね。

 「杉」という漢字や、鬼怒川温泉駅の「鬼」「怒」「温泉」という漢字も覚えました。駅名の漢字をどんどん覚えたので、小学校の漢字の試験がいつも簡単に思えました。

 だから杉戸駅が東武動物公園駅に変わった時は、かなりショックでした。だから業平橋周辺にお住まいの方が、愛着を捨てきれないのは、良くわかります。

 でも、私が「!」と思ったのは、改名の、もう一つの理由の方です。

「駅名の認知度が低く、「ぎょうへいばしえき」などと誤読されることが多い」のも理由の一つなのだそうです。

 一般教養を大事にしなくなった、今時の日本人がここに表れていますよね。

 たしかに、伊勢物語だの、「名にし負はば いざ言問はむ都鳥 わが思ふ人はありやなしやと」なんていう歌だのを知らなくても、今時まったく損はしません。でも、そういう教養を大事にしないことが、国産の品物をあまり買わない、という行動につながっているような気がしてなりません。言い過ぎは、もとより承知ですが。

 文句ついでに、申しますと新駅名は、なんで「とうきょうスカイツリー駅」なんでしょう。まさか、東京も読めないんですかね。

 東京を「とうきょう」にしたら、京に対する東っていう意味がわからなくなりますよね。

 「たいとう区」もそうです。台頭する区とか、中央区・文京区と対等な区とか思っちゃいませんかね。

 今だに住民が帯刀してる区とか思われちゃうかもしれませんよね、業平の読めない連中から。

追伸

 1/30実施予定の「ちんや すき焼き通検定」の、受検申込みの受付を始めました。早速応募メールが来ていて嬉しいですね。

 詳しくは、このブログの22年12/25号をご覧下さい。

 本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて326日連続更新を達成しました。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

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鐘撞き

   1/5の夜の、弊店の賄い食は、すき焼きでした。

 実は1/2〜1/4は、賄いを作る暇が全く無いほど忙しいので、恥ずかしながら、弁当を買って食べています・・・

 久しぶりの「ちんや」の賄いは、旨かったです、やっぱり。ひひひひ。さて、

  昨日のブログに、年末年始の浅草のカレンダーについて書きましたが、その時、書き漏らしましたのが、鐘撞きです。

  大晦日の晩、浅草寺(=浅草の観音様)の、除夜の鐘を撞かせていただいておりまして、百八番のうち、今年は第二十七番が私でした。鐘の音をお聞きいただいた方がいれば嬉しいです。

  観音様の鐘撞きは「百八会」という会員制で運営されていまして、基本的に欠員が出ないと新規の方を誘いませんし、欠員が出ても、親の指定席を子が世襲するケースも多いので、誰でも撞ける形式にはなっていません。

 大晦日の夜、ご本堂から少し離れた、通称「弁天山」という、鐘撞き堂に行き、旧知の面々に会って、今年のおつきあいを御礼申し上げた後、順番の列に並ぶのが、恒例です。

 会員の他に一部、「有名人枠」がありまして、ここ数年、第二十二番〜第二十五番がそうです。歌舞伎の板東三津五郎丈・巳之助丈父子、落語の林家正蔵師匠・三平師匠兄弟が、今年も来て下さいました。この辺りで、ギャラリーも盛り上がります。

 しかし、困るのは「有名人枠」の後です。第二十六番は、有名な下駄屋さんなのですが、ご本人が有名人というわけではないので、二十二〜二十五で盛り上がった後、自分の番で盛りさがるのを、しきりとボヤイておいででした。

 そして、その後の第二十七番がウチです。

 有名人の後で盛り下がっているだけでなく、当方は暮れの繁忙期の疲れ、特に12/29〜12/30の深夜残業の疲れが、顔面に噴出しておりまして、また12/31は仕事でオメカシする時間も全くありませんので、そうした姿を大勢の、ギャラリーの皆さんに曝すのは、大変心苦しいところです。

 浅草人にとって、除夜の鐘撞きは大変名誉なことですが、少しイタい場面です。

 そうやって撞き終わりますと、酒の下賜があります。担当は、浅草芸者のNえ姐さん。Nえ姐さん=またの名を@kikunorieさんは、「ツイッター芸者」として知られる、浅草花柳界きってのIT通です。

 疲労気味の私を、Nえ姐さんが慰めてくれました、

 「おにいちゃん(=私のこと)のブログ、いつも読んでます!」

 うーん、「鐘撞き、カッコ良かったです!」ではないのか。

 出直さねば。

追伸

 年始は1/1だけ休ませていただき、1/2〜1/10は続けて営業いたします。1/11は悪しからず休業させていただきます。よろしくお願い申し上げます。

   本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて312日連続更新を達成しました。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

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浅草のカレンダー

 元日営業すれば、儲かるのに何でやらないの?というご質問をよくいただきます。

 そういう質問をなさる方は、年末の12/29-12/31に肉屋がどれだけ忙しいか、ご存じないのかもしれません。この三日間「ちんや」精肉売店の店先に、最大「1時間待ち」の行列が出来ます。皆さん、正月用の精肉をお求めの方々です。

 肉の予約もやっておりまして、予約した方は、すぐにお引渡しをするのですが、その他に、さらに行列する方がおいでです。その行列の整理をするのが、私の年末の恒例行事となっています。

 大手食品メーカー・Eバラさんが「正月はすき焼で笑おう!」というTVコマーシャルを流していますが、そのように(?)、「正月は、すき焼き」と昔から決まっているのです。 

 たしかに食品添加物の見本市のような、おせちを召し上がるよりは、よっぽど良いと思います。

 ただし、Eバラさんの商品の商品名は「すき焼のたれ」。「すき焼の割り下」に変えて欲しいところですよね・・・

 え、さて話しを戻しますが、そういう次第で、年末の12/29-12/31に精肉売店がメッポウ忙しく、12/29や12/30の夜などは夜半まで残業して仕込みしますが、それも全て大晦日に売り尽くしてしまいます。

 そこへ、さらに元日も営業するとなれば、ハンパでない量を再度仕込みしないといけません。それでは大晦日なのに家に帰れないわけで、いくらなんでもキツいですね。

 だから大晦日は店の連中には帰宅してもらい、元日に一部の者が出勤して、1/2からの分の仕込みをいたします。

 1/2や1/3も、当然最高・猛烈に忙しく、1/4も仕事始めを終えたサラリーマンの方で賑わいます。さらに、その後「成人の日」の3連休があり、それが終わって、やっと、ひと安心できる、というのが浅草の毎年のカレンダーです。

 困るのは、年始に普通の職業の方とお目にかかると、皆さんがヤル気に満ちておいでなことです。こちらはと言うと脱力状態で、再起するのは2月半ばです。ギャップがあって、毎年違和感がありますが、仕方ないところですね。

 例えば、毎年1/5には台東区役所の新年賀詞交換会があって出席しますが、区長や議長の祝辞の間も、私は呆然としていることが多いです、スミマセン。 

 だから意気揚々と新年会にやって来た、普通の職業の方から、

「住吉さん、今日は、とことん飲んじゃいましょうよ!」

などと言われない前に、予防線を張っておかないといけません。

 いやあ、店の水道管が破裂しまして・・・

 いやあ、店の者がサルモネラ菌に感染しまして・・・

 いやあ、ヨメの機嫌悪くて・・・

 どれにしようかな。

 追伸

 年始は1/1だけ休ませていただき、1/2〜1/10は続けて営業いたします。1/11は悪しからず休業させていただきます。よろしくお願い申し上げます。  

 本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて311日連続更新を達成しました。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

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住吉史彦の十大ニュース

 いよいよ2010年も、今日を残すのみとなりました。

 ブログの読者の皆様、ご愛読いただき、誠にありがとうございました。御蔭様で読者数が着実に増えており、嬉しく思っています。

 2011年もご愛顧いただきたく、お願い申し上げます。

 さて、本日は予告いたしました通り、

 「2010年・住吉史彦の十大ニュース」を発表です。

 その第一位は・・・西麻布のバーで顔面をボコボコにされたこと、では勿論なく、以下に発表いたします。各項目をクリックすると、その日のブログにリンクしています。

3月 第五回「すきや連」を、横浜市「太田なわのれん」さんで開催しました。

(初めて「すきや連」が東京以外に進出、しかしいつも通り大盛況でした。)

3月 国際観光日本レストラン協会の理事に就任しました。

(真面目にお務めせねば・・・)

7月 平野正敏さん (ヴィオラ・アルタ奏者)のコンサートに出演しました。

(会場は、旧東京音楽学校奏楽堂。「饗応・居留地・牛鍋」という題で、食べ物の話し=日本人が、西洋の食べ物に遭遇した時代、幕末から明治時代のことをお話ししました。)

7月 第六回「すきや連=日本短角牛の、すき焼きを食す会」を「ちんや」で開催しました。

(いつにもまして盛況で、短角牛への関心の高まりを感じました。) 

 8月 「おいしい夏休みー親子体験食味学習会」を開催しました。

(シュートボクシングの世界チャンピオンの緒形健一さんにもお話しいただきました。)

9月 「ちんや」創業130年記念「住吉史彦の会」を開催しました。

(私の年齢の近い友人・知人をお招きし大盛況でした。京都や山形からもご参加いただき感激しました。)

9月 「ちんや」創業130年記念ホームページを開設しました。

(このサイト上で「世界に一つだけの すき焼き思い出ストーリー」の募集を始めました。)

10月 第ゼロ回「すき焼き三田会」を開催しました。

(♪肉の王者〜慶應〜♪と熱唱しました。)

11月 第七回「すきや連」を、小伝馬町「伊勢重」さんで開催しました。

(炭火を使った、すき焼きで、今回も大盛況でした。)

12月 ツイッター・ユーザー向け「今こそ宮崎牛を食べる会」を開催しました。

(チャリテイーとツイッターとすき焼きが合体した、史上初の企画でした。今後の、私の方向性をこの時に見出しました。)

 あ、そうそう、もっと重要なことが・・・

 それは、このブログを開設しました!(3月)

 え? それじゃあ、11大ニュースだよ・・・

 明日は、浅草寺の除夜の鐘を突きました後、未明1時頃にUP予定です。いつもは予約投稿でワードプレスにUPさせていますが、年始くらいは手動でUPします。

 皆様、良い御年をお迎え下さい。

追伸

 精肉売店の、正月用肉予約販売は12/28で〆切らせていただきました。12/29-31はフリー販売のみです。この三日間昼時11:00-15:00は大行列が出来ます。また夕刻には品切れ予想されますので、なるべく、10:00-11:00にご来店下さい。

 本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて306日連続更新を達成しました。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

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心意気

 12/7に東京商工会議所台東支部の「したまち台東もてなし向上委員会」に出席しました。

 この委員会の活動は3年目でして、1年目には「台東区おもてなしハンドブック」を作成、2年目には「ぶらり下町ミニラック」を作成しました。「ミニラック」というのは、観光情報を掲載したパンフレットなどを入れるもので、区内の事業所に設置させていただきました。

 そして、いよいよ3年目は「台東区の観光力向上」に取り組みます。ここが本丸と言って良いでしょう。

 この、「観光力」という単語がヘンなことは承知しています。観光客が観光する能力を言っているわけではなく、台東区が観光客を受け入れる能力のことを言いたいわけです、勿論。

 それも旅館とか飲食店とか、従来から観光客の受け入れに慣れている人達のレベルをUPするだけではなく、普通の会社や工場つまり観光客の受け入れにまったく慣れていない方にこそ、参加していただきます。

 この「観光客の受け入れにまったく慣れていない方」が、とても重要なのです。台東区には、いろいろな地場産業がありますが、業態としては工場であったり、卸売り専門だったりして、観光客対応はおろか、小売さえしていない所がたくさんあります。

 でも今時の観光客は、そういう所を観に行きたいのです。ものづくりの現場に接したい、というのが、皆さんの欲求です。それは築地の競り場に観光客が殺到しているのと同じことです。

 だから、そうした工場の職人さんが、突然やって来る、観光客の対応をしてくれるようになるのが理想です。また、そうした工場は、たいてい便利とは言いがたい場所に立地していますから、観光客は道に迷うでしょう。その迷子を、周りの会社の人が親切に道案内しないといけません。

 そうした区民によるサポートや、その間にできれば在って欲しい笑顔のことを「観光力」と表現します、我々は。

 工場の方や卸売り専門の方は、何百個・何千個単位の商談が普通ですから、1〜2個しか買わない人の相手をするのは、メンド臭いに違いありません。たぶん苦痛でしょう。

 でも、「オタクの工場を観たい!」と全国各地から、あるいは世界中からやって来る人がいたら、1個しか買わない人でも、ひょっとしたら1個も買わないかもしれないけれど、それは、やっぱり親切にしようよ! 

 少なくとも「何しに来た?」みたいな眼つきはやめようよ! 

 それが心意気ってもんじゃあないですか。

=これが、この委員会の発信するメッセージです。

 奇しくも、「心意気」がスピーチの決めゼリフで、これまでこの委員会の担当だったO先輩が、この11月から台東支部のトップに就任されました。

 商工会議所なのに「心意気」を掲げるとは・・・粋でしょう、台東区!

 本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて283日連続更新を達成しました。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

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待ってたよ

 11/29は第七回「すきや連」の日・・・「でした。」

 私は「旗振り役」兼事務長なので準備に忙しく、この日ブログを書く時間がありません。そこで、実は今は11/28ですが、11/30号をあらかじめ「予約投稿」しておこうと思います。軽めのネタを・・・

 11/16に三遊亭あほまろ写真展「待ってたよ。」に連れていかれました。同名の写真集が展覧会になったものです。

 さて、誰が誰を待っているか、と申しますと、猫が犬を待っているのです、そういう写真の展覧会です。

 あほまろさんは、浅草在住の庶民文化研究家・フリーライター・カメラマン・映画監督ですが、今や浅草では、犬の散歩の達人として知られています。

 毎朝、愛犬ナナちゃん(北海道犬)と三社様・観音様境内を散歩しながら、そのことを一日も欠かさずブログ(=「江戸ネット」)に書いていらっしゃいます。散歩には朝4時半くらいから2時間以上かけるそうです。

 散歩の合間に写真をお撮りになるのですが、毎日何百枚と撮るそうです。その、そんなにたくさん撮っている被写体が、愛犬ナナちゃんと野良猫ヒロちゃんなのです。

 ヒロちゃんは、三社様の境内に住む野良猫ですが、ナナちゃんが散歩に通う内に、母のように慕うようになり、毎日毎日、雨の日も、雪の日も待っています。ナナちゃんが来れば駆け寄ってきて、スリスリとほお擦りをして、側を離れようとしません。

 そんな、二人?の一年間がフォトエッセー集「待ってたよ。」(徳間書店刊)に成って、9月に出版されました。

 浅草の四季折々の風情の中で、繰り広げられる愛くるしい二匹の様子が、これでもか、という位載った写真集です。こんなに仲の良い飼い犬と野良猫なんて、見たことがないかもしれません。

 ペットブログから出来た本というのは、今時やたらとたくさん存在していて、この本もその一種ではありますが、愛情の溢れ方がハンパでありません。ヒロちゃんが耳の辺りにケガをした時、ナナちゃんはそこをペロペロとなめ続けて、なおしてあげたそうです。その様子も写真に撮られています。

 野良の境遇にあって愛を求めるヒロちゃんと、それを受け止めるナナちゃんの姿には、特に犬猫に興味の無い方も、簡単に感動できると思います。小理屈ぬきで。

 会場は、アミューズミュージアム(浅草2丁目34番3号)にて、開催期間は11月16日(火)〜2011年1月30日(日)まで。

  そう言えば、ブログ本と言えば、このブログも、そろそろ本にしても良いかなあ。

 どこの出版社じゃないとイヤだとか、別に拘ってませんから、私。

 稿料も、謙虚にしときますよ、はい。

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婚活パーテイー

 11/11に浅草料理飲食業組合主催の婚活パーテイーがあったので、役員としてお手伝いをしました。

 はああ、料飲組合で婚活パーテイーだって? 他にやる事あるんじゃないの!

と、お思いの方に申し上げますが、婚活パーテイーはダンゼン優先順位の上位です。大事な活動なのです。

 その理由をご説明しますと、浅草人は、生活時間が世間の人と逆転しているので、「出会い」の機会が寂しいのです。

 浅草の街は、世間の人が休みをとっている時間が忙しいですから、そこで働いていると、世間の人とは時間が逆転しています。世間の合コンは土日曜・祝日などに行われているようですが、参加できません。平日の夜の合コンであっても、料理屋に勤めていれば仕事がありますから、ダメです。

 じゃあ、浅草人どうしで合コンすれば? というアイデイアも有りは有りですが、定休日が違うので、それも難しかったりします。例えば「ちんや」は火曜定休ですので、もし合コンをしようと思ったら、都合がつくのは、火曜定休の御店の人に限られます。

 そこで! 組合主催の連合合コンすなわち婚活パーテイーをする必要性があるのです。この日に限っては、若い方々には店を休んで来ていただきます。

 さて、そういう次第で開催されたパーテイーですが、60人弱の若い男女が参加して盛況でした。また東京新聞さんや地元紙のヒノデ新聞さんが、このパーテイーに興味をお持ちになったようで取材に見えました。

 その、取材に見えた記者さん、最初は若い人達に、「浅草の店にお嫁に行ってみたいですか?」とか、質問しておいででしたが、

 やがて、その矛先は受付近辺に居た、役員達へ。ご質問の内容は、

 奥さんとは、どこでどうやって出会ったんですか。とか、

 奥さんと一緒に働いていて、ケンカはしないですか。とか・・・

 そんなヤバいこと聞かないで!

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ツリーとサンバと三社祭

 知人のフォトグラファー・佐藤信太郎さんから御作品が送られてきました。

 8月に開催された、浅草サンバカーニバルの風景を、建設中の東京スカイツリーと同じアングルに入れて撮影した御作品です。

 佐藤さんは、スカイツリーの建設が始まってから、ずっとカメラで追い続けておいでです。

 実は「ちんや」の屋上に上がると、ツリーとサンバの両者を写真に納めることが出来るので、撮影場所をご提供しました。それで御作品が送られてきたわけです。ご配慮恐縮なことです。

 拝見して、ほお、と思ったのは、サンバというものが、熱狂的に見えて、しかし上から見ると、実は整然としているところです。音ナシだと、そこが強調されて感じます。

 佐藤さんは「三社祭とツリー」も、ほぼ同じアングルで撮影されましたが、画面の雰囲気が全く違います。三社祭は、ご想像の通り、上空から音ナシで画像だけ見ると、完全なカオスに見えます。

 そこが、日本の祭とカーニバルの違うところでしょうか。
 この御作品のおかげで軽い発見がありました。触れるべきはアートですね。ありがとうございました。

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一の酉

 11/7は、「一の酉」の日です。

「一の酉」とは、浅草の北方・千束(せんぞく)に鎮座しておいでの鷲神社(おおとりじんじゃ)の例祭のことです。

 毎年11月の酉の日に、2〜3回開催される例祭の内の、1回目の例祭なので、「一の酉」と言っています。

 例祭が、2〜3回開催されるというのは、その年の宮司さんの気分で、2回だったり3回だったり適当に変わる、わけではもちろんありません。

 干支は十二支ですから、酉の日は、一二日に1回まわってきますが、それが11月の30日間のうちに、2回まわってくる年と3回まわってくる年があります。それで、2〜3回開催されるのです。

 今年は、11/7が酉の日なので、その次の酉の日すなわち「二の酉」は11/19、そして、「三の酉」は、11/31・・・

 あ、そうか、11月に31日はないんだっけ!

 そうです、だから今年は、酉の市がもっとも早く、11/19に、「二の酉」で終わってしまうカレンダーの年なのです。

 うーん、11/19で終わりかあ。酉の市は寒くないと感じが出ないし、それに寒くないと、すき焼きが売れないんだけどなあ。でも、曜日的には日曜と金曜だから、人出は悪くはないかもなあ・・・

 このように、祭の日が「11月の酉の日」と決められているので、いろいろなパターンがあって、人出の予想がつきにくいのが、悩ましいところです。

 でも、「11月の酉の日」は動かせません。

 なんでも、日本武尊が東夷征討の際、鷲神社に立ち寄られて戦勝を祈願し、志を遂げての帰途、社前の松に武具の「熊手」をかけて勝ち戦を祝い、お礼参りをされました。その日が11月の酉の日であったので、この日を例祭日と定めたのが酉の祭=「酉の市」なのです。

 そうだ、日本武尊様には、お手数でも、もう1回東夷征討をしてもらって、11月の毎週日曜日に戦勝祈願をしていただこう。

 今時はキリスト式に曜日が優先ですんでね、よろしくお願い申し上げます、尊様。

 浅草ちんや六代目の、罰当たりな日々は続く。

 なお「酉の市」の開催時間は0:00〜24:00です。つまり今夜の夜中までです。「今日は予定あるんだよなあ、行けないなあ」という方は、夜お出かけ下さい。

 本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

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